Mは苦しんでいます。ぼくが他の女性と浮気をしたと思っているのです。
だから、時々Mは別れようとします。苦しむぐらいなら別れたほうがよいと考えているようです。
そして、Mは他の男性とデートもしました。報復です。
昨夜は朝まで一緒に抱きあって過ごしたのに、その日の晩にはまたMはふさぎこんでしまいます。
そして、他の男性とも交際すると主張します。
ぼくと距離を置こうとします。
実際問題、ぼくは浮気をしていません。
それどころか今年に入ってからはMのクラブ以外に飲みに行ってさえいません。全部Mにつぎこんでいます。
女の子と二人きりで食事さえもしていません。Mとしか食事していないかも。
それでは何故、Mはぼくの浮気を確信しているのでしょうか。
Mの主張とぼくの弁解を整理してみました。
1 報復説
昨年、Mの浮気で散々ぼくは苦しんだ。
だから、Mを手に入れた今、その腹いせに浮気をしてMへの意趣返しをしているという説。
ぼくがMを憎んでいるという仮説に基づいている。
→1月以降のMの献身と誠意でMをすっかり許す気持ちでいます。
それにMを苦しめるなんてかわいそうでできない。
2 狩猟本能説
Mを手に入れるまで、強引にMを追いかけまわした。
いざMを手に入れてみるとそれで満足して、次の獲物に興味が移ってしまったという説。
ぼくが女性の尻をおいかける軟派師だという仮説に基づいている。
→10年に一度の恋だから、大団円を演じました。
これだけの時間とエネルギーの投資はおそらく人生最後だと思っています。
3 セックスマシーン説
もともとわりとまじめだったぼくが、Mとのセックスによって性に目覚めてしまった。
日夜女性と交わらないといられない人間になってしまったという説。
ぼくがMといつでも何回でもセックスができるという事実に基づいている。
→Mとセックスをするようになってから、セックスに目覚めたのは事実。
それはMを深く愛しているからで、他の女性といたしても得られるものではない。
4 ドンファン説
ぼくはまめで行動力がある。
当然、M以外にもそのようにアプローチしているに違いないという説。
ぼくが一日中、女のことばかり考えている色情狂だという仮説に基づいている。
→多くの女性と関係するよりも、一人の女性を深く愛してこそ得られるものがある。
41歳の男は量より質を求めます。
5 必殺遊び人説
Mのクラブで大いに遊ぶ。アフターで大いに遊ぶ。ぼくは遊び好き。
Mのクラブに行かない日も、他のクラブで大いに遊んでホステスを口説いているに違いないという説。
ぼくが暇人で大金持ちだという誤解に基づいている。
→ずばりそんなに時間もお金もありません。
本命だからMに張りこんだわけで、ポートフォリオ無しのMへの一点張りです。
6 代償行為説
ご存知のように、Mはけんかのときにかなりひどいことを言ったり、ぼくを突き放したりする。
それでやけになったぼくが、腹いせに他の女性とことに及ぶという説。
けんかのたびに他の女性とセックスしていたら、Mよりそっちの女性の方が回数が多くなって本命になってしまうという矛盾に気がついていない。
→昔はMとの関係が不安定になると、ふられて傷つくのが恐いからすぐ逃げ出そうとしていました。
今は、どんなことがあっても乗り越えている覚悟でいます。
Mがぼくのことをもう少し理解していれば、こんな誤解はしないと思います。
Mがぼくの人間性、性格、行動理論を理解していないのが原因だと思います。
だから、いくら説明しても信じてもらえない。
では何故Mはぼくのことを理解していないのでしょうか。
なぜなら、ぼくがあまり自分の話はしなかったからです。ぼくが話しをしてもMは興味なさそうにしているので、話しをしなくなってしまったのです。
Mはぼくにあまり関心がなかったのです。
Mからすると、
・たいしてぼくに興味がなかったけれども、あんまりしつこく口説くので仕方なく少しつきあってみることにした。
・毎日のように一緒にいるうちに少しずつ情がうつってきた。
・しかし、これまで勝手気ままにしてきたため、ぼくに恨みをかっているのではないかと疑心暗鬼になった。
・だから、うっかり好きになってしまっては、あとでとんでもないしっぺ返しにあうと恐れるようになった。
・だったら自分もフリーに男性と付き合い、ぼくとの関係に執着しないようにしよう。
と、いうことでしょうか。
そこで、Mと散々話し合ったうえで以下の取り決めをしました。
・信用保証
Mが不安に思ったときは、ぼくが物的証拠をもってこれを払拭する。
不安は小さな芽のうちに摘み取りましょう。
ぼくも不安になったときは、いつもMがちゃんと説明してくれるので安心しました。
・相互理解
自分のことをもっとMに話し、性格、行動理論、ポリシーを理解してもらう。
Mが興味なさそうにしていても、かまわずしゃべる。
ぼくだってMの話を聞いて、Mを理解することによって、Mを信頼できるようになったのだから。
・報復手段の設定
もし、ぼくがMを裏切ったら、Mがぼくに社会的な制裁を加えることする。ぼくを破滅させるための方法をぼくからMに伝授した。
Mの浮気も報復に含まれる。
それをやられたらぼくは辛いし破滅だから、抑止力になるという目論見。
・担保の差し入れ
さらに、セーリングクルーザーの鍵をMに預ける。
大切なものを差し出すことによって、誠意を理解してもらうため。
必要であればなんでもMに差し出すつもり。
なんかこんなことを真剣に話し合っているぼくたちって可愛いかも。
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