2010.02.03

御礼

 多くの方から励ましのコメントを頂戴し、誠にありがとうございました。
 おかげさまで、元の生活に戻っております。
 心配をおかけしたまま、長い時間このブログを放置していたことを深くお詫びします。

 Mとはその後会っていません。おそらく入院していたことも知らないのでしょう。Mが飛び出したとき、ぼくはいつものように追いかけるべきだったのでしょうか。今でもかすかに悔いが残ります。

 Mが去り、結果的に自分は少なくとも数年の寿命を手に入れることになりました。当時のままの生活を続けていたら病は手遅れとなり、今年の桜を見ることはなかったでしょう。因果の不思議を感じます。

 Mとの日々、第一幕が終わりました。第二幕があるかわかりません。今はどうしたいのかもわからないのです。ただ、ひとつ言えることは、生きている限り本当の終わりは来ないと言うこと。

 Mとの日々を綴ることからこのブログは始まりました。これまで二人のこと以外はなるべく書かないようにしてきました。これからもそのつもりです。気持ちを整理するために、少しだけMとの思い出を書くかもしれません。

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2008.09.25

西部病棟異常なし

 肺ガンの宣告、手術と合併症の痛みと苦しみ、転移の発覚と再入院、化学療法とその副作用。
 自業自得だと思う。天罰だと思う。心のかたすみで最初から覚悟はしていた。
 それでもMと一緒にいたかった。迷いはなかった。

 Mがいなくなり、希望が消えた。放棄していた義務だけが残った。
 そんな時、眠ることも、夢をみることも許さない病苦が訪れた。
 皮肉なことに、その病苦が、現実の重圧と心の痛みを忘れさせてくれた。

 もう人生に未練は無かった。やりたい事はやった。
 意地でも自暴自棄にはならないが、生への執着もなかった。
 粛々と終わりを迎えたかった。その方が楽だし自然だ。かすかに死に憧れた。

 今日、同室の患者が亡くなった。
 苦しみ、うめき、苦しみ抜いて、突然静かに息を引き取った。
 その死に様を連日連夜隣のベッドから見守っていた。

 同じ病苦を抱え、寝食を共にすると、年齢や職業を超えた同胞意識が芽生えてくる。
 大仰に考えれば圧倒する大軍を相手に塹壕に閉じ篭る戦友同士のようなものだろうか。
 その仲間を失うと、愛するものを失うのとは違った感情にふれることになる。

 静かにひた寄せる死の現実感。そして次は自分だという諦観。
 安息を手に入れた仲間へのかすかな羨望。今わの際の壮絶な苦しみへの恐怖。
 遺族も知らない最後を仲間だけが看取り看取られるということ。

 しかし実際に死を目の当たりにしたら、チクショウ、生き延びてやろうと負けん気がもたげた。
 やっぱりデカダンスは性にあわない。
 交響曲をロックンロールに切り替え音量をあげる。

 思えば、わずか半年で、Mと二人きりの耽美的な生活からずいぶんと遠くに来てしまった。
 美しきMとの日々が、ずっと続くと思っていたのに。
 「ずっと夢を見てた」だけだったのだろうか。

 目覚めた直後、しばし心が夢の世界をさまように、
 無意識の心が封印していたMとの思い出を探る。
 眠れぬ夜更けはMへの慕情がよみがえる。

 今夜は少しだけMの面影を思い出してみる。
 まくらにほおをよせ、そっと名を呼ぶ...
 「M、大丈夫?」

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2008.07.05

アメージンググレース

 病院の待合室にひとり。静かに流れる音楽。
 曲「アメージンググレース」が流れた。ドラマ「白い巨塔」を思い浮かべる。
 そのとき自分の名前が呼ばれた。運命を予感した。

 診察室のドクターは親身だった。
 肺ガンの告知を受けた。大学病院を紹介される。
 「お大事に」ではなく「頑張ってください」と見送られたことに戦慄を覚えた。

 Mに会いたい。
 そばにいて欲しい。
 Mが去ってから4ヶ月経っている。

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2006.12.04

誕生日

 ぼくの誕生日。43歳になる。
 Mが極上のステーキ肉を手に入れてやってきた。
 ちょっと得意そうなM。

 早速、料理開始。
 キッチンで豪快にステーキを焼く。
 ちょっと心配そうなM。

 バルコニーのテーブルに料理を並べる。
 沈む夕日を眺めながらピンクシャンパンで乾杯。
 ちょっと嬉しそうM。

 だんだん暗くなってくる。
 テーブルにランタンを灯す。
 デザートは、ケーキとMとブランディ。

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2006.03.21

天空の隠れ家

 ケンカばかりしていたので、随分とブログを中断してしまいました。
 それなのに、コメントやメールをありがとうございました。
 Mとの関係はまだまだ続いています。

 Mは新しいクラブに移りました。
 ぼくは都心の高層マンションを借りました。
 Mはここから銀座にでかけて、仕事が終わると戻ってきます。

 ぼくは、自分の書斎をつくりました。
 新しくて眺めの良い部屋に満足しています。
 Mがときどき秘書プレイをしてくれます。

 家具も揃いました。
 ミニバーにはお酒も揃いました。
 クローゼットにMのドレスが増えていきます。

 ぼくはとてもマメで几帳面です。
 山とヨットで仕込まれました。
 掃除、料理、裁縫から植木の手入れまで何でもします。

 Mはいつもゆったりと過ごしています。
 読書をしたり、近くのカフェにでかけたり。
 ときどきエッチな気持ちになると、ぼくにまたがったり……。

 Mは、ぼくが働きものなので安心したようです。
 ぼくは、Mがいつもセクシーなので安心しました。
 やっと二人きりになれる場所ができました。

 Mが散歩から帰ってきました。
 買ってきたばかりのコーヒーを淹れてくれました。
 リビングで音楽を聴きながら小さなあくびをしています。

 ぼくはたくさん働いて稼がなきゃ。

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2006.01.06

一年の計

 明けましておめでとうございます。
 せっかくコメントいただいても、返事が遅れていて心苦しいです。
 少しずつ時間をつくって御礼させていただきます。

 クリスマスや年末年始、家庭に仕事にプライベートに……、完全にオーバーフローしていました。
 忙しくてお互いに気が立っているから、わざわざ朝までケンカをしたり、燃焼系の一ヶ月でした。
 ひっぱだかれたり、抱きあったり。ののしりあったり、なぐさめあったり。それでも毎日逢っている。

 二人ですごす二度目のお正月。
 楽しいこともたくさんあったけど、落ち込むこともいっぱいあった。
 よくもこれだけ追っかけまわしたものだ。

 1年を振り返ってMに質問してみた。

「おつきあいをはじめてから1年たったね。今のMにとって僕はどんな存在?」
「ごはんとお味噌汁」(即答)
「え!……。それを言うのなら、私を酔わせるワインとか、禁断の甘いスイーツとかじゃないの?」
「だって慣れちゃった。あって当たり前って感じでしょ?」
「……。せめて、カフェオレとクロワッサンとか」
「いいじゃないの」
「……」
「なにスネてるのよぉ」
「……」

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2005.12.06

盗撮

 盗撮されたことありませんか?
 Mと一緒にいて、5回発見しました。
 気をつけてくださいね。

 1度目はバー。
 僕たちはテーブル。カウンターにはがたいのよい体育会系のお兄さん。
 気配を感じて振り向くと、携帯電話をこちらに向けている。
 「撮ったな!」と言いながら近づいたら、カウンターに居た他の女性達が、「この人、撮ってましたよ!」と口をそろえて教えてくれた。
 「間違えて撮影しちゃったのならしょうがないから、今すぐ消してよ」
 とたたみこみ、その場で削除をしてもらう。

 2度目はカフェ。
 若い男の子。
 気配を感じて振り向いたら、やはり携帯電話がこちらを向いている。
 じろっとにらめつけたら、慌てて携帯電話をしまう。
 「間違えて撮影しちゃったのなら、今すぐ消してね」
 「はい」、と素直に削除に応じる。

 3度目と4度目はプール。
 おじさん。
 やはり気配を感じたので近づいて、おじさんの携帯をのぞきこみながら、
 「何撮ってるの?間違えて僕たちを撮影しちゃったのなら、今すぐ消してね」
 「いや、その、メール見ようと思ったら間違えて…」
 「いいのいいの、今すぐ消してくれれば」
 優しく言えば、たいてい素直に削除してくれる。

 直近はデパートのワイン売り場。
 40歳ぐらいのサラリーマン。
 盗撮されるたびに、追いかけてクレームをつけていたら、Mにたしなめられた。

 「そんなに気にしなくていいのよ。芸能人だって撮影されてもいちいち気にしないでしょ?」
 「だって、おかずにされたら悔しいじゃないか!」
 「うふふ、それでムキになっていたの?」
 と嬉しそうなM。

 ホステスは心構えが違いますね。

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2005.12.05

アクアライン

 週末は、横浜のシティホテルに滞在の予定が仕事の都合でキャンセル。
 「かわりにショッピングに連れて行って」と、Mが言う。
 でも、その前に少し車を走らせたかった。

 雨のアクアラインを駆け抜けて、館山方面へ。
 よくヨットで上陸した港町の料理屋に到着。ここまで家から1時間。
 なめろう、さんが焼き、カワハギの造り、てんぷら、穴子重、のりそば…。食べ過ぎでMにしかられる。

 アクアラインをとんぼ返りしてお台場へ。
 ビーナスフォートでカフェとショップめぐり。
 ここなら雨が降っていても大丈夫。意外にMは楽しそう。

 レインボーブリッジを渡って銀座へ。
 雨で毛皮のコートが濡れてしまうので、バーバリーのコートをプレゼント。
 やっぱりMには銀座が似合う。連れまわしちゃってごめんね。

 朝は近所のカフェ。お昼は南房総で旬の磯料理。食後のコーヒーはお台場。夕方には銀座でショッピング&ディナー。
 こんなデートができるのも、アクアラインのおかげです。
 めずらしく仲良しの二人でした。

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2005.11.25

Mとの食生活

 マリエちゃんの記事にトラックバック。

【一昨日の食生活】
17:00 ホテルのロビーで紅茶とクッキー(Mはコーヒー)
19:00 ホテルのレストランでワインと鴨料理のフルコース
23:00 お部屋でウイスキーとオードブルのルームサービス
10:30 朝食のルームサービス(僕は洋食、Mは和食)
12:00 コーヒーのルームサービス
14:00 蕎麦屋で日本酒と鴨せいろ(Mはにしんそば)
25:00 仕事帰りに合流して、青山のイタリアンレストランでワインとステーキとパスタ

 連続7食、Mと一緒。

 1年間、ほとんど毎日、一度は食事をともにしてきた。
 Mは、ぼく以外とも、同伴やアフターで美食をしているはず。
 なのに、

 ぼくは6kg太って、Mは太らない。
 ぼくは胃潰瘍になって、Mは風邪さえひかない。
 ぼくは時々寝込んだけれど、Mは一度も仕事を休んだことが無い。

 Mの精神力恐るべし。

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別荘か愛人かヨットか?

 「別荘と妾は若いうちはいいが、年取ってから重荷になるからやめときな」
 亡くなったおばあちゃんの言葉。
 けだし至言。

 愛人をずっとかこうには、別宅も用意しなければならない。
 自分なりに生涯のトータルコストを試算してみたら、別荘と愛人とヨットはほぼ同じ。
 どれか一つでも維持がやっとである。

 別荘はいつか八ヶ岳あたりに所有したかったが、あきらめよう。
 ヨットは4年前に手に入れた。
 愛人は1年前に出会って、これからもずっと一緒にいたい。

 ヨットは来春手放そう…。

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2005.11.24

ワインとの出逢い

 昨夜はMと都心のホテルで待ち合わせ。
 ぼくは、お昼過ぎにチェックインをしてお部屋で仕事。
 休日も返上して働くことミツバチの如し。

 夕方、Mがお腹をすかせてやってきた。
 「疲れちゃったからロビーまで迎えに来て!」
 甘えるときのMは機嫌がよい証拠。

 庭園に面したレストランを予約。
 Joseph Drouhinのボジョレーを一本頼むが、そろそろヌーボーにも飽きてきた。
 Mの薦めで、Poupille Cotes de Castillon 2000に切り替える。

 これが実にいいワインだった。価格と実力のバランスもよい。
 Mのワイン選びはフランス仕込みなのでソムリエもうならせる。
 久しぶりに瞠目した。

 まだ子供のとき、父を訪ねてきた酒豪の文豪からこんな言葉を贈られたことがある。

 「君、大人になったらワインをたくさん飲みなさい。自分の小遣いで買えるワインを浴びるように飲みなさい。
 「ある時、君の先生なり上司なりが、君が自前で飲めるワインより上等なワインを飲ませてくれる機会があるだろう。
 「君はいつも飲んでいるワインと、上等なワインとの違いに愕然とするはずだ。
 「そうやって徐々に上等なワインを覚えていけば、ワインは一生楽しめるよ、君」

 ぼくにとって、一度目の「愕然」はNYのレストランで出逢ったNapa Valley Chardonnayだった。
 二度目の「愕然」が昨夜のPoupille。(注)
 先生や上司のかわりにMが僥倖を運んでくれる。

 コース料理も最高で、二人ともすっかりご機嫌で庭園を散歩しながら部屋に戻りました。
 それからMを優しく抱いて1回、寝る前にMに目隠しをして襲って1回、朝、寝ていたところをMの手とお口でイカされて1回、お昼前にドレスを着たままのMに襲われて1回。今週はもう8回目。
 お盛んなことミンクの如し。

注: 六本木とかのクラブで空ける(空けさせられる)超高値のワインは除く。支払が怖くて味がしない。伝票を見て「呆然」と立ちすくむ。

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2005.11.21

Mのお誕生日

 その日のクラブはMのお客で満員御礼。
 あまり目だってはいけないが、華やかに祝ってあげたい。
 近所の花屋で花をかき集める。

 頃合を見計らってクラブに花を届けてもらう。
 次々と搬入される花に各テーブルの視線が集まる。
 だれだ、あの花の贈り主は?

 ぼくなりの精一杯の示威行動。
 視線を浴びてますます虚勢をはる。
 でもぼくはクラブで一番の若造。群雄達の視線は何故か優しい。

 向こうのテーブルで、外資系の威風堂々とした社長が笑顔でMと話している。
 「あの若い彼、随分とがんばっているね」
 「うふふ」、Mが軽く受け流す。

 緊張のため悪酔いしました。

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2005.11.20

ほのぼの

 元、銀座ホステスの真琴さんがまた面白いもの見つけた。この記事の後半に説明があります。

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2005.10.13

継続は力(が必要)

 Mのクラブにかよい始めて早くも1年。コンスタントに週1回か2回は顔をだしていた。
 でも、胃潰瘍と十二指腸潰瘍をわずらってしまってドクターストップ。
 今は週1回がやっと。

 10月分の愛人手当ての送金が遅れていて、昨日やっと送金ができた。
 手元に資金があるうちに、11月分も送金しておいた。
 最近はあまり羽振りがよくない。

 昨日は仕事が忙しくて、Mのクラブに顔をだせなかった。
 仕事帰りのMと合流して深夜のレストランでワインと食事。その後書斎でまた仕事。
 夜明けとともにはね起きてオフィスに早朝出勤。睡眠不足がまだまだ続く。

 それでも、毎日Mと逢っている。なんとか時間をつくって逢っている。
 出逢って一年以上。いまだに逢いたくて、逢いたくてしょうがない。
 どんな悩みもMの涼やかで美しい顔を眺めていると忘れてしまう。

 昨夜、レストランでMと週末旅行を計画した。
 明日の出張帰りに、信州の高原ホテルでMと合流することにした。
 Mは東京から列車で。ぼくは名古屋から車で。

 ディナーに間に合うように向かうつもり。
 ホテルについたらゆっくりできる。
 隣にMが居てくれる。

 よく続いているなぁ…

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2005.10.09

カウンセラー

 Mの知人が那須高原で個展をひらいた。
 Mにカウンセリングをしている男性。
 Mがとても信頼している男性だ。

 二人で車をとばして那須高原に向かう。
 町では祭りをやっていた。
 祭り見物の後、その男性の母親と彼女と、ぼくたちあわせて5人で食事をした。

 その夜のベッドの中でMが笑顔で話しかける。
 「安心したでしょ。もう彼に嫉妬しないでね」
 Mの愛撫に身を任せながら素直にうなずく。

 はじめて、共通の友人ができたね。

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2005.10.08

厄払い

 Mはとても信心深い。
 Mにすすめられて厄払いに行く。
 Mのすすめる湘南の神社。

 行きの車の中でけんかをする。
 ぼくが一方的に悪い。
 過去のことでMを責める。

 お祓いが済んでから、茶屋でお神酒をいただく。
 波打ち際で禊ぎをする。
 ヨットハーバーで食事をする。Mがぼくにシャツをプレゼントしてくれる。

 それでもぼくの機嫌は直らない。
 ついにMが泣き出す。
 「もうおしまいね」

 深夜、Mに電話をする。
 「謝ってもらっても、もう遅いの。心が離れてしまったの」
 しまった…。

 厄払いとはこのことだったのか?
 Mにとっての厄はぼく?
 ぼくにとっての厄はM?

 それでもMに会いに行く。
 「来てくれたからもういいよ。私も言い過ぎちゃってごめんね」
 車の中でMを抱きしめる。

 これからはMを大切にしよう。

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2005.09.27

プレゼント

 Mとけんかした。ぼくは全然悪くない。
 「なにかプレゼントしてくれたら許してあげる」とM。
 えっ、なんでそうなるの?

 銀座の専門店で出勤前のMと時計を選ぶ。実は事前に店長に値切り交渉済み。
 Mにふさわしいリッチな時計…。目星をつけておいたその時計を、なんのためらいもなくMが選ぶ。
 清水の舞台からMに突き落とされる。

 先にレストランで待っていたMに時計を渡す。
 「なんか大人になったみたい」、ちょっとだけ嬉しそうなM。
 とても似合っているよ。

 何度もMに時間を聞く。
 そのたびにぼくの腕時計をのぞくM。
 自分の時計持っているでしょ!

 失くさないでね

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2005.09.17

八ヶ岳高原デート

 偶然の一致。
 Mとどこかの高原でゆっくり過ごしたいと考えていた矢先。
 「どこかの高原で音楽でも聴きたいね」、とMから突然の提案。

 八ヶ岳高原ロッジに向かった。
 中央道が生憎の事故渋滞。関越道から軽井沢経由で向かうことにした。
 途中、浅間プリンスホテルで昼食をとればいい。

 まだ紅葉には少し早い碓氷峠を越える。
 黄金色に稲穂の実る佐久盆地を走る。
 千曲川の源流に向かって高度をかせぐ。

 やがて八ヶ岳高原ロッジにたどりつく。
 バルコニーのテーブルで下界を眺めながら、Mは赤ワイン、ぼくはミルクティー。
 澄み切った秋晴れの高原。憑き物が落ちたようにおだやかな二人。 

 その夜、ベッドの中のMは優しかった。
 おねえさんみたい…

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2005.09.07

猫の夢

 猫の夢を見た。
 天国に昇っていく猫が神様と会話している夢だった。
 Mのことを話していた。

 「どうして猫は人と言葉が交わせないの?」と、猫がたずねる。
 「それは、人間よりおまえたちの寿命が短いからだ」と、神様がこたえる。
 「想いをどうやって伝えたらよかったの?」(続く)

 猫と神様の会話を聞いていて、ある啓示を得た。
 そのことをMに話したら、Mがおどろきながらつぶやいた。
 「昨日は飼っていた猫の一周忌だったの…。もっとチーちゃんのお話を聞かせて…」

 猫と神様の会話をMに語って聞かせた。
 Mは静かに耳をかたむけていた。
 涙がMの頬をつたって落ちた。

 M、大丈夫だよ。チーちゃんは幸せにしていたよ…。

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2005.09.03

Mをたずねて100マイル

 前日にMと大喧嘩をした。別れることにした。
 じっとしていられない。さびしさを紛らわすために、体を酷使することにした。
 マウンテンバイクをかついで、独り列車で西に向かった。

 山梨のとある村で自転車を組み立てていると、Mへ想いが募ってきた。どうしても別れたくない。
 「これからMのところに帰る。山梨から自転車で山を越えて帰る。ひたすらMのところに向かって走る。自然のなかで心を澄まして帰るから待っていてくれ。もし無事に帰れたら暖かく迎えてくれ。二人でやきとんを食べよう。それからずっと仲良く暮らしていこう!」
 胸にこみ上げてきた熱い熱い思いをメールに託した。

 「湖に落ちないようにね。やきとんはあんまり食べたくないな」
 Mからのお返事は拍子抜けするものだった。
 まあ、返事がきただけよかった。

 それから漕いだ。峠をいくつも越えた。奥多摩湖を通りすぎた。ひたすら漕いだ。Mに向かって漕いだ。
 お尻が痛い。足が痛い。腕が痛い。腰が痛い。喉がかわく。向かい風がつらい。
 だまっていれば、こっそり電車で帰れたのに。Mに熱いこと言っちゃったからやめるわけにいかなくなっちゃった(泣)

 10時間かかって東京に帰りついた。
 Mとやきとん屋に行った。ビールをむさぼるように飲んだ。Mはワインを涼しげに飲んでいる。
 仲直りした。

 この二人の温度差は何?

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2005.08.15

近況

 今日は、都内のシティホテルでMと待合わせです。スイートルームを予約しました。
 Mがこのホテルのプールを気に入って、今シーズン3回目です。
 Mはプールサイドで少し日に焼くそうです。
 ぼくは部屋で仕事をする予定です。
 最近、あまりけんかをしなくなりました。

 Mは同じ水着を着るのをいやがるので、今回も水着を買ってあげました。
 水着の試着室に何枚も持ち込んで、着替えるたびにMがポーズをとって、ぼくがデジタルカメラで試し撮りをします。
 お店の人はあきれてそのうちいなくなります。
 二人で写真映りを確かめながら、その日の水着を決めます。
 その後、フィットネスクラブのプールで最終チェックを行ってから、新しい水着のご披露と相成ります。

 Mのこだわりがとても可愛い…。

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2005.07.25

迷走月間

 もう迷走状態。Mとの関係性がどうなっているのか、自分でも分かりません。
 一喜一憂。天国と地獄。紆余曲折。ダッチロール。月と6ペンス……。

金曜日の深夜
1:50 救急車でMが運ばれて入院。

日曜日
18:00 Mが退院。
20:00 Mと飲茶。その後、ホテル。二人の新居の相談。Mがささやく。「H、愛してる」。ついにMが愛していると言った。
1:00 Mと電話でけんか。ぼくがMの携帯電話を壊したことでクレーム。
2:00 けんかの中締め。就寝。

月曜日
4:30 起床。資料作成。
6:30 オフィスに出勤。プレゼンテーションの準備。
9:00 プレゼンテーション。
11:00 ミーティング
12:00 Mの家に迎えに行く。Mに新しい携帯電話を渡す。仲直り。公園を見渡すオープンテラスでフレンチ。
14:00 Mの治療のことでけんか再開。「愛していると言ったのは嘘。あなたとどうしても別れたいの」。Mと別れる。Mのメールを全部削除。ブログを削除しようか迷う。
15:00 溜池のオフィスに戻り、来客。ミーティング。内心はもう苦しくて苦しくて。
17:30 品川で、ミーティング。Mが心配で心配で。
19:00 Mに連絡がとれないので、クラブ出勤前に立ち寄る銀座のBar付近で待ち伏せ。30分後、Mを発見。
19:30 Mとソニービルで夕食。クラブに同伴。Mのクラブには先週プライベート2回。接待1回。今週、月曜日からプライベートで1回目。
22:00 オフィスに戻り、社内ミーティング。
23:00 久しぶりにブログをアップ。コメントしてくれた方々にお返事できずに遺憾の意。
24:30 Mを迎え行く予定。

 なにがあっても、Mはぼくが守らなきゃ。

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2005.07.08

浴衣姿

 昨日から閉門蟄居が解かれています。
 昨日の早朝、Mの家に押しかけました。
 Mを連れ出してホテルでセックス。仲直り。

 仕事の後にもMと会う。
 赤坂の料亭でお食事。
 その帰り、赤坂の路上でまたけんか。

 少しぐらい売上が落ちたからといって、いらいらするような女じゃなかったろ!
 例え収入が0になったとしても、半年や一年ぐらいの生活の面倒はみてやる!
 もし自分になにかあっても困らないように、生命保険の受取人にしてやる!

 結構、熱くかっこいいこと言ったつもりだったのに、
 「どこまで本気なんだか」、「浮気でもしちゃおうかな…」
 と、まったくとりあわないM。

 ムキになって今日保険会社に相談したら、根掘り葉掘り二人の関係を聞かれた。
 愛人ですと言ったら、引き受けは難しいと言われた。
 共同経営者ということにした。

 「今日は浴衣なので迎えにきて」と、先ほどメールが着信。
 これからMを迎えに行ってきます。
 昨日までのけんかは何だったのだろう?

 やっぱりMは可愛い。

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2005.07.07

閉門蟄居

 土曜日からMに連絡がとれない。
 電話もメールも着信拒否状態。
 ひどすぎる…。

 ぼくが浮気をしているなんて、まったくの濡れ衣。
 一回、別のクラブに飲みに行って大枚をはたいたことはあったけど、とっても誠実にしてきたつもり。
 腹いせに他の男を誘ったなんて、ひどすぎるじゃないか。

 話すと長くなるけど、また痴話げんか。

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2005.07.01

Mとの出逢い

 1年前の7月2日、ぼくとMは出逢った。
 満月の晩だった。
 彼女はゆかた姿だった。

 ぼくは深夜のランニングを終えて、自宅に戻る途中だった。
 ランニングの後に、自宅前のオープンカフェで、ギネスビールを1パインだけ飲むのが日課だった。
 その日も、そのカフェに入ろうとしていた。

 向こうから、ゆかた姿の髪の長い女性がゆっくりと歩いてくる。
 しなやかな振る舞いと、美しい顔立ちに心をうばわれた。魂をゆさぶられた。
 一瞬で恋に落ちた。

 彼女も同じカフェに入ろうとしている。
 お先にどうぞ。
 彼女がカウンターに腰かけると、その隣の席しかあいていない。

 彼女の隣にすわり、ギネスを注文する。
 彼女もロングカクテルを注文していた。
 ぼくの席から満月が見える。

 「月がきれいだね」、と彼女に話しかける。
 彼女の席から月は見えない。
 彼女はするりとストールをすべりおり、ぼくの背後に立って月を見上げた。

 「わぁ、ほんと!素敵!」
 しばらくそのまま月を眺めている。胸の前で手を合わせて月を見上げている。
 なんて天衣無縫なひとだろう。その姿に胸がキューンとした。

 彼女と交わした会話はこれだけだった。
 「それではお先に…」
 ギネスのグラスを空けると、カウンターに千円札をおいて店を出た。

 運命を感じた。
 必ず再会する確信があった。
 だからその日はそれだけでよかった。

 1ヵ月後に彼女と再会する。

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2005.06.29

嫉妬は疲れます

 昨夜の大喧嘩。

12:00
 ファミレスで口論スタート。
 Mが店を飛び出し、タクシーでどこかへ消える。

13:00
 ぼくの自宅のそばで、食事をしているMに車で追いつく。
 「ファミレス、居心地悪かったの」

14:00
 車の中で口論再開。
 Mが車を飛び出し、走ってどこかへ消える。

16:00
 3駅となりの街にあらわれたMを捕まえる。
 「もうあまり追いつめないでね」

17:00
 車の中で口論の続きが始まる。
 Mがまた車を飛び出し、どこかへ消える。

18:00
 いつものCafeでスパイシーミルクティーを飲んでいるMを発見。
 「しばらくひとりにして。でも、ビール一杯飲みたいな…」

19:00
 蕎麦屋で蕎麦がき、山菜のてんぷら、辛みおろし、鴨の陶板焼きで一杯。仕上げに手打ち蕎麦。
 「次は胸が大きくなることしたいな…」

21:00
 仲直りの仕上げにファッションホテルにチェックイン。
 部屋に入った瞬間、Mの携帯電話がなる。喧嘩の元凶。Mと急接近中の男から。

 ボゥッ!口論再燃。深夜まで続く……。

 彼と仲良くな。二度とよりを戻すつもりはないからそのつもりで。
 「いいわよ、さよなら!」


翌朝9:00
 Mにメールを書く。
 全て僕が悪かった。Mを苦しめてごめん。
 メールを送信した瞬間に、Mからも入れ違いにメールが着信。
 「昨夜は苦しかったの。きつい事を言いすぎました。もう戻れない?M」

 戻っておいで。ね?

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もう限界かな…

コメント本当にありがとうございます。
でも、どうしても、もうだめそう

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2005.06.25

週末のホテル

 オフィスで仕事しています。
 仕事が一段落したら近くのホテルに移動します。
 夕方、Mがホテルで合流します。
 お天気がいいので、それまでプールで泳ぐつもりです。

 昨夜は銀座の帰りにMからネクタイをプレゼントされました。
 今まで人に、ネクタイをプレゼントされても、気に入ったことがありませんでした。
 さすがにMの見立ては正確です。とても気に入りました。
 相手のワードロープを把握するのも、クラブホステスの仕事なのかしら。

 なんか最近、毎日Mに会っている。
 毎晩、一緒に食事をしている。
 しばらく会わないと、気持ちが不安定になってしまう。
 ちょっとMに依存しすぎかも。

 Mの細長い指に、指をからめるだけで、うっとりしてしまう。
 Mを抱きしめて、長い髪に顔をうずめるだけで、気がかりなことを全て忘れてしまう。
 Mと唇をあわせるだけで、頭の中が真っ白になってしまう。
 ちょっとMに心を許しすぎかも。

 なにかあると、Mに会いたくなる。
 Mとけんかしても、Mに会いたくなる。
 Mとのことで悩んでも、Mに相談したくなる。
 ちょっとMに甘えすぎかも。

 今日は二人でゆっくり過ごそう。

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2005.06.22

ブログ見つかる!

 6月は愛人手当てを振り込んでいない。
 だからお互いなんの関係性も無し。だからすごく不安定。
 今までより、よくけんかするし、よく仲直りする。起伏が激しい。

 Mが休みの日にぼくの仕事を手伝ってくれる。
 フレンチレストランを出店させる仕事。
 Mのフランス滞在経験と酒と料理の豊富な知識と感性にとても助けられている。

 愛人手当ての代わりに、時給10,000円+成功報酬をMに支払う。
 仕事なのに、なぜか楽しい。
 いつかMとCafeを出したい。その日のための予行演習かな。

 一緒に仕事をしているときに、このブログが見つかっちゃった。
 「やだぁ…。ふふふ…。だめよ、こんなこと書いちゃ…」、笑いながら見ているM。
 はずかしくて涙がでちゃった。

 まだ見ちゃだめ。ぼくが死んだら見ていいよ。

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2005.06.17

A hundred different things within the measure of a day

 週初めに仕事を休んでしまったので、一昨日は朝5時からオフィスで働いていた。
 その日の帰り、銀座のクラブにMを迎えに行った。
 病み上がりに寝不足とタクシー渋滞が重なって、少し神経が高ぶっていた。

 やっぱり、車の中でけんかになった。Mにおこってしまった。
 7月まで会わないことにした。お互いに連絡もしないことにした。
 それぞれの電話とメールを着信拒否に設定してから別れた。

 家に帰ると朝の5時。着信拒否をこっそり解除する。
 2時間後、Mの電話で目が覚める。
 「あら?着信拒否にしてないの?だめじゃないの」、と威張るM。

 その夜、ホテルのベッドでMがつぶやく。
 「もう会わないって決めたのに、2回もエッチしちゃったね。だめね……」
 気がつくと、Mのかわいい寝息が聞こえる。

 おこってごめんね。ゆっくりおやすみ、スイートハート。


題名: Elvis Costello / She より

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2005.06.15

看病?

 過労で倒れて3日間寝込んでしまった。
 その間、高熱にうなされ、食事も摂らずにひたすら眠り続けた。

 Mが街へやってきた。

 お昼頃、Mのメールで目が覚める。
 「今、あなたのマンションの前のロイホでお食事しているの」
 ベッドから起き上がり、新しいシャツに着替えてMに会いに行く。
 寒くて震えが止まらない。ヨーグルトを食す。

 夕方、Mのメールで目が覚める。
 「今、あなたのマンションの前のドトールでお茶しているの」
 ベッドから抜け出して、新しいシャツに着替えてMに会いに行く。
 熱で意識が朦朧としている。オレンジジュースを飲む。

 夜、Mのメールで目が覚める。
 「今、あなたのマンションの前のBarで一杯飲んでいるところ」
 ベッドから這い出して、新しいシャツに着替えてMに会いに行く。
 声がでない。ギネスビールを1パイント。

 深夜、Mのメールで目が覚める。
 「今、あなたのマンションの1階のコンビニでお買い物しているところ。もう帰ってもいい?」
 ベッドからずり落ちて、新しいシャツに着替えてMに会いに行く。
 関節が痛くて歩くのも困難。ポカリスエットを買い、Mを家まで車で送る。

 Mが嬉しそうに言う。
 「うふふ、熱で弱っているあなたって、おとなしくて可愛い!」

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2005.06.06

香りフェチ

 Mからよくオードトワレをプレゼントされる。
 昨夜も車の中で、突然シャツの胸ポケットにDolce&GabbanaのLIGHT BLUEを押しこまれた。
 「これ、つけてみて!」

 これまでにも、季節や気分にあわせて、BVLGARIのAQVA POUR HOMME、SALVATORE FERRAGAMOのSUBTIL POUR HOMME、ELIZABETH ARDENのGREEN TEA、PHYTOMER HOMMEのCOOL MARINE...、いろいろプレゼントされてきた。
 新しいオードトワレを買ってきては、ぼくの手首や首筋につけさせて香りをかぐ。
 そのたびに、「う~ん、エッチぽい!」、「いや~ん、男くさい!」、「これからの季節はこれがいいね」、「あなたに似合ってる!」、等々。

 おかげで、車のコンソールボックスの中が、オードトワレの瓶でごった返してきた。
 Mは香りフェチ。ときどきぼくの手首や首筋に鼻をすりつけて深く息を吸い込む。
 しばらくすると、Mの唇がひらき、見上げる瞳が潤んでくる。

 セクシーなM。

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2005.06.03

愛のムチ打ち

 昨夜、ホテルで口論になり、Mのお尻をぶったら3発ひっぱたかれた。
 ベッドで仰向けになっているところを叩かれたものだから、首だけをひねってムチ打ちになってしまった。
 だから、その後のセックスと車の運転がとても不自由。明日、接骨院に行ってこよう。

 しかし、Mは強いな。気をつけよう。
 今日、ムチ打ちになったことをMに話したら、
 「猫だっていじめられればひっかくでしょ?痛みに効くアロマオイル処方してあげるね」、と爪を構えてちょっと得意そう。

 Mに叩かれたこと2回、のべ6発。
 Mに噛まれたこと1回。
 勝気なM。でも、可愛い。

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伊豆旅行

 伊豆に旅行に行ってきました。
 ホテルのプールで泳いできました。
 Mにはエステをプレゼントしました。

 ロマンスカーで行きました。
 展望車両の一番前に乗りました。
 ロマンスカー弁当を食べて、赤ワインを飲みました。

 夕食はフランス料理を食べました。
 朝食も同じレストランで食べました。
 部屋ではかつおの酒盗で一杯やりました。

 ジャグジーで抱きあって過ごしました。
 バルコニーで海を眺めて過ごしました。
 バーでチェスをして過ごしました。

 帰りは踊り子号に乗りました。
 雨が降ってきました。
 チョコレートを食べて、ウイスキーを飲みました。

 Mのお肌は、エステですべすべになりました。
 ぼくのお肌は、日に焼けて真っ黒になりました。
 二人とも少し太りました。

 けんかは一度しかしませんでした。

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2005.05.29

転機?

 Mと別れ話をした日の夜は、やっぱり辛かった。
 だれにも会いたくない。
 ベッドにもぐりこみ、読書に耽った。

 深夜にMからメールが届いた。
 「最近は、ありがとうって心から言えなかった。明日から自分のことは自分でします。あなたも立て直してね。きつい事はもう言いません」
 切なくて、Mの名を呼び枕を抱きしめた。

 明け方に、もう一度Mからメールが届いた。
 「あなたの仕事を手伝いたいから、やり直してみて。辛いようなら連絡してください。M」
 すぐに連絡をした。M、ありがとう…。

 夕方、Mに会った。
 「しばらくお手当ては振り込まなくていいです。大変なときは私も出すから無理をしないで…」
 抱きあった。何度も抱きあった。

 これからのことは、ゆっくりと考えよう。

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2005.05.27

手切れ金

 Mとけんかする。

 二人の相性が悪いとMが言う。
 一緒にいると運勢が悪くなるとMが言う。
 前の彼の方が良かったとMが言う。

 だったら別れようとぼくが言う。
 今回ばかりは本気だとぼくが言う。
 二度とよりを戻すつもりは無いからそのつもりで、とぼくが言う。

 「手切れ金、300万円ください」
 なんだ、手切れ金が欲しくて、ぼくが別れ話を切り出すように仕向けたのか。
 「一度に払えないので、分割して払うから…」

 いい機会なので、事業に失敗して経済的に行き詰ったことをMに話す。
 金の切れ目が縁の切れ目なので、まさに別れの潮時だったことを話す。
 手切れ金はなんとか工面して必ず払うから、と話す。

 9ヶ月間、Mをものにするために時間とお金をつぎこんできた。
 でも、経済的にも精神的にも、もう限界かもしれない。貯金も使い果たした。
 やるべきことはやった。潔くあきらめる。

 しばらく黙って聞いていたMが言う。
 「……、じゃ、1万円でいいです」

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2005.05.18

藁にすがる気持ち

 今日子さん、れいさん、コメントありがとうございました。
 今、こんな気持ちです。

 海に落ちて、必死でもがいている。
 沈まないように、手足をじたばた動かしている。
 一度、動きをとめてみたら、ゆっくりと沈み始めた。それで、また、もがく。

 でも、いつまでも、もがいていられない。
 時間と体力が尽きてしまうから。
 少しだけ浮力が欲しい。「なにか」につかまりたい。

 「なにか」につかまれば、もがかなくても浮いていられる。余裕ができる。
 そうすれば、あたりを見回すこともできる。次にどうするべきか考えることもできる。
 岸はどっちだ、船はどこか?浮くための努力を、進むための努力に振り向けられる。

 その「なにか」が、愛情か信頼か希望だと思っている。
 今も無くはない。それに、たくさんを必要としているわけではない。
 浮くか沈むか、定めを逆転させるためだけに、ほんの少しプラスの浮力が欲しい。

 そんな気持ちです。
 ちょっと混乱しています。

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天空からのラブレター

 昨夜は月齢 8.8、上限の月。Mと二人で「月見の宴」をひらいた。
 場所はパークハイアット東京の『The Peak Lounge』。
 41階にある、ピラミッドのようなガラスの天井に囲まれたカクテルラウンジ。

 案内された席につき、栓をぬいたばかりのシャンパンを飲みながら高い天窓を仰ぐ。
 「あ、月!きれい!」、透明に輝く上限の月を見つけて嬉しそうなM。
 木星とスピカも天高く輝いている。背筋がのびる。心が澄んでくる。

 全天の夜景にかこまれて、ラブチェアーに寄り添う二人。
 セクシーなエメラルド色のドレス。胸元の谷間。甘く優しいキス。よく冷えた黄金色のシャンパン。
 なにもかも揃っている。

 でもなにか足りない。
 ほんのわずかだけ足りない。
 愛があと5%だけ足りない。

 甘えるMにそそのかされてお部屋に行く。
 月明かりに照らされたMの美しい肢体。素肌のやすらぎ。情熱的なセックス。情事の後の深い眠り。
 なにもかも揃っている。

 なぜか切ない。
 ほんの少しだけ悲しい。
 希望があと5%だけ足りない。

 お金と体だけの愛人関係だからかな。
 不倫だからかな。
 でも、本気で言うから覚えておいて。

 Mの恋人になりたい。

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2005.05.17

失望

 やっぱりうまくいかない。
 失望する。裏目に出る。
 じゃまが多すぎる。

 恋愛ってこんなにややこしかったかな?

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2005.05.16

理性と快楽のあいだで

 なんとなく別れ話がうやむやになりかけている。
 このままでいいのだろうか。
 少し落ち着いてから冷静に話し合おう。

 金曜日の夜は、Mを銀座に迎えに行って、深夜のレストランでワインと軽い食事。
 昨夜の一件で疲れきっている二人は、ひとまず停戦。
 あたりさわりのない話をしながら、肌を触れ合う。今は癒しあうときだから…。

 土曜日は夕食を一緒にすませて、郊外のリゾートホテルに宿泊。
 話はしない。だまって抱きあう。まだ癒しあうときだから…。
 不安なときのセックスは情熱的だ。夢中で求めあい、満たされて眠る。

 夜中に人の気配で目が覚めると、Mがだれかに電話をしている。
 後でわかったことだが、前の彼と昔つきあっていた寿司職人。
 彼らからもよく夜中に電話がかかってくる。

 情熱的なセックスをした後でも、二人抱きあって眠っていても、心が満たされないM。
 怒ったりはしない。
 なにがそうさせるのか、Mにたずねる。

 「あなたがいなくなった後に一人になるのが怖くて…」
 「ごめんなさい。もうするなと言われたら、もうしません」
 可愛そうに。でも、もう、これ以上なにもしてあげられない。

 翌朝、起き上がろうとすると、Mがぼくにまたがり、ぼくをベッドにおさえつける。
 「そのままでいて」
 Mがぼくに唇を這わす。唇に、うなじに、胸に、……に。もう動けない。

 ベッドに押さえつけられたまま、Mの中で果てる。
 激しい呼吸で、まだ口もきけないぼくを見おろし、Mが得意げにつぶやく。
 「愛人として、これぐらいしてあげなきゃ」

 Good job!

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2005.05.13

下町の散歩

 木曜日、Mが銀座のクラブをお休みする日。
 だから、いつもはデートの日。
 でも、昨日はデートは無し。だって、別れることになっていたから。

20:00
 昨日は仕事の後、久しぶりに旧友らと会った。
 この半年間、Mとばかり過ごしていたので、不思議な開放感。
 地下の日本料理屋でシャルドネ2本、冷酒6合を空けてほろ酔い気分。

 店をでると、スーツのポケットの中で携帯電話が鳴っている。Mからだ。
 「メールは見てくれた?」、思いつめたMの声。
 今、地下の店からでてきたばかりだからまだ見てない。
 「何度も何度も電話したの。何度も何度もメールしたの。心配でおかしくなりそうだったの」
 ごめん、ごめん。でも、飲みに行くって言ってあったじゃない。
 「それにしても連絡が遅すぎる。心配だから会社にもご自宅にも電話しちゃった」
 こらっ!

23:00
 2軒目のBarでBOWMORE15年のソーダ割りを4杯飲む。頻繁にMから電話がかかってくる。
 さすがに心配なので、友人と別れて、Mの家までタクシーを飛ばす。
 「おまえの意外な一面を見た。そういうことをするやつだとは思っていなかった」、事情を知った旧友が驚いている。

1:30
 Mの家の前で電話をする。
 「あなたから連絡がないから、睡眠薬を飲んで今眠るところ。キレイにしていないけど、少しだけ話せる?」
 Mと、いつものBarまでタクシーを飛ばす。
 「ほんとうにつらかったの。どうにかなりそうだった。こんな私にしたのはあなたのせいよ。責任とってください」
 「とりあえず手切れ金をすぐください」
 「だれか一緒に旅行に行ってもらうつもりなの。落ち着いたらもう一度だけあなたに会ってあげる」
 もう、別れるんだから、好きにしていいよ。
 「平然としているあなたの表情、大っ嫌い!馬鹿!馬鹿!馬鹿!」
 憔悴しきったMを抱きしめてキスをする。

2:30
 「もう少しおつきあいをつづけたら、なんで別れるのかあなたにもわかると思うの…」
 睡眠薬と2杯目のドライシェリーが効いて、Mのろれつがまわらなくなってくる。
 これ以上、飲ませたら危険だ。
 Mを抱えて、Mの家までタクシーを飛ばす。

3:00
 帰宅してから携帯電話の着信履歴を見る。
 何十回もMからの着信履歴が記録されていた。
 どんなに辛かったろうか。かわいそうで涙がでそうになった。

7:00
 シャワーを浴びて、ネクタイを締めているとMから電話。
 こんなに早くにどうしたの?大丈夫?
 「まだ大丈夫じゃない。昨夜は睡眠薬を飲んでいたから話した気がしなかった。今日、会って話できる?」
 一日スケジュールが詰まっているけれど、Mの仕事が終わった後だったら大丈夫だよ。
 「とても苦しいの。このままじゃ仕事ができない。だから仕事の前に会いたいの。今回だけはわがまま聞いて」
 わかった。必ず会いに行く。

19:00
 Mを連れて深川不動尊におまいりにいく。信仰心が篤いMは深くこうべをたれて祈っている。少し落ち着いたようだ。
 「ほらみて、私が祈ったら空が晴れてきた!」、嬉しそうなM。
 風が北にシフトして、西から厚い雲が近づいてくるのに気づいていたが、Mにはだまっていた。

 京漬物の近為で、Mのご両親とM用にそれぞれ漬物をおみやげに買う。
 深川丼の店で、熱燗と深川丼のコースメニューをMにすすめる。
 この二日間、Mがほとんど食事をしていないのを知っている。

 「ドレスを着て、こうしてあなたと下町で飲んでいると、若旦那とキャバレーのホステスみたいだね」
 Mがキャバレーのホステスに見えるか、クラブのホステスに見えるか、それはエスコートしている男性次第だよ。
 「だからキャバレーのホステスみたい」
 ムカ!

20:30
 日本酒でMのほほが桜色に染まり、表情もあでやかになってきた。食事もすべてたいらげた。
 もう大丈夫。とてもきれいだよ。これなら銀座でパキっと働ける。
 笑ってうなずいたMを銀座に送り届けてオフィスに戻る。

 0:30にMを迎えに行くまで仕事の続きをしよう。

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2005.05.12

さてと…

 こんな早い時間に自宅の書斎にいる。
 「今夜はクラブに同伴して。それで最後にして」と、Mから頼まれた。
 クラブでMのエクスキューズらしきものを少し聞き、「もう帰って」と言われて帰ってきた。

 いつもと違う雰囲気にママやチーフが少し慌てていた。Mは見送りにも出てこなかった。
 Mは今のクラブを辞めるかもしれない。大丈夫かな。
 明日にでも今月の支払いを清算しておこう。

 少し落ち着いたら、Mとの関係を清算する話し合いをしなければいけない。
 あれだけ愛しみ慣れ親しんだ、Mの表情、Mの声、Mの肢体。
 目の前にして冷静に話ができるだろうか。

 心のどこかで、Mからやり直したいと言われることを期待している。
 まだ、別れを現実のものとして、受け入れることができない。
 でも、終わりが始まったことは間違いない。軟着陸させなければ。

 一段落したら過去の思い出をときどき日記に追加しよう。
 ひととおり集大成したらそれでおしまい。
 なにを得て、なにを失ったか。なにが変わって、なにが変わらなかったのか。

 十年に一度の恋。
 ずっと後で読み返したらどんな気持ちになるのだろうか。
 Mが可愛い。Mが愛しい。Mが心配。Mをいつもみたいに抱きしめたい…。

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2005.05.11

Goodbye my love

 昨夜のMからのメール。
 「幸せです」
 本当に嬉しかった。

 昨年の7月に出逢ってから、いろいろあったけれども、やっとここまで来れた。
 ものごころついてから、一番心が解放された瞬間だったかもしれない。
 6月25日にMが新居へ引越すことも決めた。

 次にMから別れようと言われたら、その時はお終いだと覚悟を決めた。
 ぼくはもう精一杯だから後がない。
 自分の人間性の限界だから諦めるよりほかはない。

 本日17:00、Mからメールが来た。
 「あなたを絶対許さない。あなたと別れたい」
 理由はともかく、別れの宣告。

 結論がでてしまった。
 今回は運命を受け入れよう。
 無念。

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破滅型恋愛

 月曜日はなんとなくMに誘われてクラブに同伴&アフター。
 その後はタクシーの中でケンカ。運転手さんも困り顔。
 それからHotelへ。

 ここまではいつものパターン。
 ただ、いつもと違うのは朝のけんかをしなかったこと。
 朝5時半に起きてから3回セックスしたこと。都合4回。いつもより1回多い。大潮の影響か?

 出勤して超多忙モードで仕事して、夜、またMと待合わせ。
 Mはクラブがお休みなので、のんびりモード。
 蕎麦屋の個室でまったりと食事。

 Mはとてもおだやかでラブリー。
 並んで座りながら密着する二人。Kiss kiss kiss...
 このままでは、またお泊りしたくなってしまうから今日は帰ろう。

 帰宅してからベッドに倒れこんで熟睡。
 夜中にMのメールに気がつく。
 「幸せです」

 翌朝、Mからのクレーム。
 「なんで返事が夜中なの?心配させると他の人にメールしちゃうから」
 新しい彼でも見つけたのか?と、売り言葉に買い言葉。

 それから、けんか。けんか。けんか。
 「もう連絡しません。バカみたい。せっかくあなたと幸せだと思っていたのに」
 「誰かと食事でも行ってきたらどう?私もそうします」

 う~ん、諸行無常。
 うまく行ったと思うと必ずこうなる。
 しばらくするとMからメール。

 「人生楽しい主義がいいね。いい景色見てみたいです」
 旅行でも行こうか?ゆっくり話もできるし。
 「海がいいです」

 で、海の見えるリゾートホテルとアロマテラピーを予約しました。
 Mのお母様がお気に入りのホテルです。
 元銀座のクラブのママだったMのお母様は、そんな二人を心配しています。

 「あなたたち、大丈夫なの?」

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2005.05.09

よくもまあけんかばかりすること

 連休中は銀座のクラブもお休み。だから毎日Mと会っていた。
 夕べにベッドで愛し合えば、翌朝には別れ話。
 自分でもどこに軸足を置いていいのかわからない毎日だった。

 ホテルのロビー。「あなたなんか大っきらい!もう一生あなたに会わないから!」、捨て台詞を残してタクシーで走り去るM。
 一人残され冷静に駐車場に引き返す自分。周りの視線が心地よい。
 なぜか、Mがユーモラスで愛しくて、車を停めてMに電話をしてしまう。

 「今どのあたり?送ってあげようか?」
 「タクシー降りるから迎えに来て!」、威張るM。
 Mをピックアップして走り出す。

 こんな応酬を繰り返しながらも逢瀬を重ねる二人。
 思考停止。感情優先。情事先行。
 愛しさだけが募っていく。

 ベッドでMが囁く。
 「私のあげたコロンをつけてね。でないと私の彼っていう気がしないの」

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2005.04.28

砂上の楼閣

 うまくいってると思っていても、また、どんでん返しがあるんだろうな…。
 次回は少しきつそうだ。
 疲れたかも…。

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2005.04.27

気障な二人

 月曜日の夕方、オフィスで仕事をしているとMから突然のメール。
 「今日、来ないよね? お天気で気持がいいから、あなたと飲めたらいいな、って思ってます。M」
 そうだね。ここのところ二人でゆっくり飲んでいなかったよね。誘いに弱いぼく。結局同伴することに。

 赤坂の日本料理屋で食事。Mはご機嫌。最近僕たちはやけに仲がいい。
 季節の野菜の胡麻和え、カワハギの肝和え、銀ダラの味噌漬け、稚鮎と山菜の天婦羅……。
 芋焼酎と冷酒でぼくは結構出来上がる。

 銀座のクラブに同伴出勤。この日はクラブも混んでいたので、Mは大忙し。
 ぼくは遅くに出勤してきたママと話し込む。
 ボトルを一本空けてかなり出来上がる。

 アフターはMと二人でいつもの寿司屋に。
 途中、一輪のバラをMにプレゼント。ちょっと気障。
 冷酒でますます出来上がってきた二人。

 まだ帰りたくない二人はタクシーで馴染みのBarへ。遅い時間なので客はぼくたちだけ。
 このBarはけんか用のBarで、いつもはけんかばかりしている。
 今日の二人はやけにご機嫌なので、顔なじみのバーテン達も不思議そう。

 バーテンの許可をもらってBarのピアノを弾く。リクエストに応えて『ジムノペティ』。ちょっと下手。
 ショパンの『別れの曲』を弾きだしたとき、Mがやってきてぼくの肩に手を置き、鼻歌まじりにフランス語で歌いだす。
 映画「シャルロット・フォーエバー」の『Lemon incest』をシャルロット風に。

 う~ん、可愛い。驚いた。聴き惚れる。Mに惚れなおした。
 「あなたがピアノお上手なんて!」
 Mも驚いている。

 それにしても、気障な二人。

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マーケティング

 金曜日の深夜、オフィスで仕事をしているとMから電話が入った。
 「今、仕事が終わったの。今夜はタクシー混んでいるからいつものBarに寄っていこうかなと思って…」
 まだ会社だから、待合わせしない?送っていくよ。

 待合わせ場所でMを待つ。たまたまつけたラジオからElvis CostelloのSheが流れる。
 Mと出逢った頃に聴きはじめた曲だ。歌詞の彼女の支離滅裂なところが、Mにそっくりなので思い入れがある。
 この曲を聴くと出逢った頃の素直な気持ちに戻れる。

 今夜のMは上機嫌。Mの客がのべ30人来たそうだ。大した売上だ。
 仕事帰りにMと待合わせをするときは、いつもその日の売上の話題になる。
 Mは売上の傾向と対策の研究に余念がない。

 ぼくも経済動向、月次、曜日、路上で観察した車の交通量、銀座周辺のタクシーやハイヤーの駐車状況からその日のMのクラブの繁閑を予測する。
 売上によって、Mのご機嫌も左右されるので、まっさきにその日の売上状況を確認するのだ。
 Mも自分のモチベーション、ホステスの運勢と組み合わせ、天気、野球やサッカー等のスポーツ開催、曜日等と、客足の相関関係を読み解こうとしている。

 Mによる内部環境の定性分析と、ぼくの外部環境の定量分析を組み合わせて、ひとしきりの議論が終わると、なにを食べようかというテーマに切り替わる。
 この日は、首都高速の下り線が事故渋滞していたので、青山の和食レストランで食事をした。
 海草サラダ、銀だらの西京漬、麦とろご飯、稲庭うどん、ヘルシーな献立にしてみた。

 今日のMは甘えっこモードで可愛い。
 今週のぼくたちは毎日会っている。ほとんど毎日セックスをしている。
 満月が近づいているためだと思う。

 Mと月齢。これもぼくの研究テーマ。

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2005.04.23

嫉妬の相手

cat
 休日の朝にMから電話。
 「猫ちゃん、元気?」
 元気だよ。
 「猫ちゃん、今なにしてるの?」
 ぼくのベッドの中で背中にくっついて一緒に寝てるよ。
 「いいなぁ♪うらやましい!」
 どっちが?。ぼくが?、ぼくと一緒に寝ている猫が?
 「えっ!……。」

 ……。わかった。もういい。

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2005.04.21

こんな関係をいつまでも続けたい…

 今日のMはホステスはお休み。午後にMから電話。
 「昨日傷ついたでしょう。今日、30分だけでも会えない?、ずっとあなたの手を握っていてあげたいの」、と気づかうM。
 「エッチしたから全然大丈夫だよ」、と単細胞なぼく。

 昨日はイライラしていたMが散々きついことを言っていたのだ。傷つきはしなかったけど、Mをあるプロジェクトに誘っていたことについて、
 「あのビルは、私と前の彼が最初に結ばれた場所なの。私たちの仲をを引き裂いたあなたなんかと行きたくない」
 と、言われたことが心に引っかかっていた。

 今朝も打合せのためにそのビルに向かっていたが、そのことを思い出して少し気分が滅入った。
 そのことを察知したのか、車がビルに入る寸前を見計らってMからメールが届く。
 「おはよう(ハート)、お仕事楽しんでね(キスマーク)」。M、さすがだ。
 
 付き合いだした頃の、お互いの不信や不満を早く昇華させてしまいたい。
 まもなくそのときがくると思う。
 少なくとも、ぼくはもうなんとも思っていない。

 仕事帰りにイタリア料理店でMと待合わせをした。
 ボルドーの白ワインと前菜とパスタ。
 隣にかけたMがやたらぼくの体を触ったり、ほほを寄せたりする。一生懸命昨日のけんかのフォローをしてくれている。

 一杯だけのつもりで次に寄ったBarに長居をしてしまう。
 Mとバーテンが、酒とフランスの話題で盛り上がっている。
 Glenfiddichのモルトリキュールをちびりちびり舐めながら、となりのMを眺め、Mの話に耳をかたむる。

 Mの容姿が好きだ。体や表情を眺めているだけで幸せな気分になる。
 Mの声が好きだ。耳になめらかでうっとりと聞き惚れる。
 Mの話が好きだ。感性が刺激され夢と知識がふくらむ。

 冷たい美しさだけの女性だったら、もっと上手に付きあえただろう。
 透きとおった知性だけの女性だったら、いい友達になれただろう。
 才色兼備のMとの恋は10年に一度の恋だと思う。生涯2度目でこれが最後の恋になると思う。

 優しい時間がながれて、それぞれの家に帰る時間になった。
 Barを出てエレベーターの中でMを抱きしめ熱くKissをする。
 並木道を歩きながら空を見上げると上限の月が傾いていた。

 「もうすぐ満月だね」と、Mに話しかける。
 「こわいね」と、Mがこたえる。
 「楽しみだね」と、いわくありげにMの腰を抱きよせる。

 「エッチ!」

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2005.04.20

共依存

 Mとお花見ができたからといって、関係性が改善したとは思っていません。
 男女の恋愛関係はある程度成立しましたが、それが家庭や仕事や社会と相反するというジレンマを克服できていません。
 また、自分はMとの関係について共依存に陥っているのかもしれません。

 今日もMから電話があり、
 「あなたとお仕事の両立がむずかしい。ごめんなさい。おつきあいは無かったことにしてください」
 と、言われました。よくあることなので、特にあわてたりはしません。いつものパターンで、

1. Mが別れをきりだす
2. 電話で話し合う
3. Mが言いたい放題言う
4. Mのクラブに行き一緒に帰る
5. レストランで口論をする
6. ホテルでセックスをして、仲直りをする
7. 朝目が覚めてもう一度けんかする
8. もう一度セックスをして、すっかり仲直りをする
9. 1.に戻る

 を繰り返します。
 最近は1~9までのサイクルが短期化し、Mの担当の奇数番(1,3,5,7)がエスカレートしています。
 その一方で、自分は担当の偶数番(2,4,6,8)をうまくこなすことができるようになったので、なんとかバランスは保っています。

 Mは、営業不振、客のキャンセル、雪や雨、花粉や寒冷、太陽の黒点の増加(!?)、これすべてぼくの影響だと思っています。
 仕事前に別れを切り出し、ぼくを憎んで思い切り叩いておくと、お客がたくさん来るそうです。
 そんなときでもMが可愛いと感じる自分はおかしいのだろうか?

 イライラして余計なことを言い過ぎて立ち往生しているMに、ワインをすすめて、スープをすすめて、手をにぎり、キスをして、抱きしめて、お風呂で暖めて、ベッドで抱く。
 基本的にはMが別れたがり、自分がそれをつなぎとめるという構図です。
 今後、自分が偶数番(2,4,6,8)を積極的に、かつ、強引に進めなければ、このサイクルは1で断ち切れると思います。

 昨夜もこの台本どおりに事態は進行しました。
 Mは3,5がかつてないほど辛辣でしたが、その分8も情熱的でした。。
 あんなに切なくしがみつき、快楽を求めて我を忘れ、腰が波打つのをとめられないMは初めてでした。

 Mにとって、引きとめるのと、引きとめないのと、どちらが幸せなのでしょうか。

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お水系ブログのポータルサイト

 誠に光栄なことに、真琴さんの『【表】元銀座ホステス記』でこのブログが紹介されました。
 それ以来、このブログのアクセス数が倍増したことに驚いています。
 独り言のつもりで始めたブログが、たくさんの人と出会える場になりました。

 真琴さんの、企画力、実行力、洞察力、編集力には以前から注目していました。
 もはや『お水系ブログのポータルサイト』と言っても過言ではないでしょう。
 真琴さんのブログで、いろいろなことを知りました。

 真琴さんに感謝です。

 次は何をしてくれるのか楽しみです。

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2005.04.17

桜前線を追いかけて(桃源郷)

 高速道路のランプを降りて、山間の村落をMと車で駆け抜ける。
 窓の外には美しい日本の里山風景が流れてゆく。
 百花繚乱、春の草木と快晴の青空がぼく達のテンションを徐々に高める。

 分校の木造校舎の前を通りかかったとき、校庭の古い桜並木が突然の風に吹かれ、あたり一帯を桜色に染めた。
 「きれい!胸がツーんとする!」
 桜吹雪のなかでMが可愛い歓声をあげる。

 「桜、れんぎょう、深山つつじ、もくれん、えにしだ...、あの花、ポクポクしていて可愛いね。あれなあに?」
 次々と花を見つけては、無邪気にはしゃぐM。
 クールな銀座の夜の蝶も、昼間は多感な女の子でした。

 やがて車が峠をひとつ越える頃、Mがむっつりと黙り込む。どうしたの?
 「具合悪くなっちゃったの…」と、しょんぼりするM。
 車に酔ったのね。ごめんね。飛ばしすぎたね。

 谷川にかかる橋のうえでしばし休憩。エンジンを切ると谷川のせせらぎと清涼な空気が車中に流れ込む。
 朝からコーヒーとワッフルとミネラルウォーターしか摂ってないからお腹も空いたね。
 もう少し先に老舗旅館があるから、そこでうんと時間をかけて食事をしよう。

 立派な数寄屋造りの旅館の個室にずらりと山の幸が並ぶ。
 仕事熱心なMは、一生懸命酒と料理を研究している。だいぶ元気になってきた。
 窓の下では渓流が岩を洗う。嬉しそうな鳥の鳴き声。愛想のいい仲居さん。

 有料道路を使ってひとつ峠を越えれば目的地の湖。
 道は広くて明るいからもう大丈夫。
 桜と温泉が待っている。さあ、行こう。

 ゆっくりと景色を楽しみながら峠を越える。
 Mもすっかり元気を取りもどしている。よかった。
 やがて昨夜のニュースで見た湖のほとりに着いた。

 車を停めて外にでる。山を見上げて思わず二人で感嘆の声を上げた。
 あたりの山全体が新緑と桜色に覆われている。ピサロやシスレーの点描画のようだ。
 桃源郷に着いたと思った。

 あきらめていたMと二人のお花見ができた。
 胸のつかえがとれた。肩がかるくなった。目の前が明るくなった。
 花吹雪のなかで微笑むMの表情もすがすがしい。憑き物が落ちたようだ。

 遠くを見ながらMがつぶやく。
 「秋まで一緒にいるかもね」

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桜前線を追いかけて(翌朝)

 朝、窓から差し込む陽の光で目が覚めると腕の中にMがいた。
 安心しきって無邪気に眠っている。可愛い。
 至福の時。この瞬間があるからMとは別れられない。

 ゆっくりと目覚めるM。絡みつく肢体、吸いつく唇、まさぐる手。
 興奮が高まる。声がもれる。自分をMの中にゆっくりしずめる。
 気が交感する。意識が現実から遊離する。薄れゆく自意識のなかでMの声を聴く。

 シャワーを浴びて、出発前でご機嫌なMを呼び止める。
 話がある。
 冷静に聞いて欲しい。

 Mはどうしたいの?
 中途半端だと、また苦しむことにならない?
 これ以上Mを苦しめたくない。

 Mが胸に飛び込んできて、甘い声で囁く。
 「今のあなたが好きよ」
 「心配したでしょ?ごめんね。わざとなの。もうあなたとは終わりだと思ったから」

 Mを抱き寄せ耳元につぶやく。
 愛してる。愛してる。心から愛してる。
 キス、キス、キス…

 難しい話はどうでもよくなった。先のことを考えてもしょうがない。
 Mが好き。Mが大切。Mが欲しい。
 とにかく今日を楽しい一日にしよう。刹那的でもいい。

 旅を続けることにした。

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2005.04.16

桜前線を追いかけて

 桜が咲けばMとの関係が好転すると信じてた。
 けんかばかりしているうちに恋も桜も散ってしまった。
 Mのいないさびしい週末を覚悟していた。

 土曜日の午後にMからメールがきた。
 「これから用事ででかけます。6時には戻ると思いますが会いますか?」
 「待合わせをして食事でもしようか」と、ぼくは答える。

 Mは某社社長とデートに出かけた。
 夕方待合わせ場所に現れたMは、新しいドレスやたくさんの買い物品をさげていた。
 最近、彼とよくデートをしているらしい。

 喉が渇いていたので、Mとベルギービールの店に入る。
 どこかよそよそしいM。会話もはずまない。もう、ぼくのプレゼントしたものは何も身に着けていない。
 近くにいても心が遠く感じる。

 黙ってRosenbachを飲みながら、天井から吊ってあるTVを見上げる。
 ニュースが山間部の湖で桜が満開をむかえていることを伝えていた。
 満開の桜の映像を見て、なにかがひらめいた。「そうだ、花見に行こう!」

 今シーズンはけんかばかりしていて、お花見をする余裕がなかったよね。桜前線を追いかけて花見をしなおそう。
 車を飛ばして郊外のホテルで一泊し、明日の朝早くに湖のほとりで桜前線に追いつこう。
 それから、うまい山菜料理で一杯やって、温泉につかってから帰ってこよう。

 突然の展開にとまどうM。しかし、ぼくの強引さは以前と少しも変わらない。
 車をとってくるから、着替えなど必要なものを買っておいて。
 Mにクレジットカードを預けて、無理やりキスをして、ぼくは車をとりに帰った。

 Mを車に乗せて北に向かう。高速道路を快調に飛ばす。
 車中でホテルを手配する。なんとか部屋も確保できた。追い風だ。
 Mもあきらめて、ルンルンしはじめる。

 郊外のホテルにチェックイン。待ちきれずにMを抱く。
 さびしかった、切なかった、恋しかった、涙と想いを込めて無我夢中でMを抱く。
 悲しく切ないセックスは、エクスタシーが深く激しい。ぼくはMの中で気を失った。

 まだ息がととのわないうちに、今度はMに襲われる。
 優しく全身されるがまま、Mにすべてを任せる。
 Mが騎乗位でエクスタシーをむかえる。Mに抱きしめられ長い髪と愛に包まれる。

 愛し、愛され、身も心も一体となって眠る。
 情事に疲れて死んだように眠る。
 少しでも体が離れると、無意識に抱きよせあって眠る。

 ナゼ、ボクタチハ、ワカレナケレバ、イケナイノ?

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2005.04.15

アフターフォロー

 Mのクラブに知人を連れて行った。
 少しでもMの売上に協力するためだ。
 知人には事前に付届けを渡してあり、Mをひいきにしてくれるように言い含めてあった。

 その日の朝、留守電にMのメッセージが入っていた。
 「昨日、あなたに内緒でお食事をした人とエッチをするつもりです」
 Mは本気で別れようとしている。もう、よりを戻せないようにしようとしている。

 Mのクラブに行く前に、ヨットレースの優勝祝賀パーティーに参加した。
 Mをエスコートして参加する予定だったパーティー。
 パーティー会場になったホテルは、よくMと二人で過ごしたホテルだった。

 その夜、Mのクラブでぼくは平静を装っていた。
 もう心構えはできている。
 Mが自立するまでは、なにがあっても平常心を失わないつもりだ。

 今宵のMも美しい。しかし、もうぼくのMではない。
 知らないドレス。胸元には見慣れないペンダント。
 6月には客と京都に旅行に行く約束をしたと言っている。

 「今夜は大切なお客様とアフターの約束をしているからじゃまをしないでください」とM。
 知人を残してひとりで先に帰る。
 このクラブからMを連れずにひとりで帰るのは初めてだ。

 帰り際にMが囁く。

 「あなたが気を使ってくれると切なくて…」

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2005.04.13

愛人契約の満了

 Mとこの2週間、けんかばかりしていた。
 ぼくの感情はやがて麻痺して、心が澄んできた。
 Mのおかげで随分と心が鍛え上げられた。

 「パパとして、あなたの経済力が不安なの」
 「今私が死んだとしても最後に愛したのはあなただとは言えない。私の求めるレベルに達していないから」
 「あなたが急にいなくなるのはつらいから、しばらくは責任とってそばにいて」

 結論をだした。
 もうMとは別れる。責任上、さらに2か月間は手当てだけを振り込む。
 Mにメールで伝えた。

「Mの好きにしていいよ
 引きとめないし、束縛もしない

 ぼくは2ヶ月間は今のままでいる
 Mが立ち去ったらそっと消える

 今はMにとって苦しい時だけど、出会ったころの気持ちにもどって頑張って欲しい
 もう余計なことは考えないで、おいしく食べて、すやすや眠って、そしてたくさん笑って」

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2005.04.11

猫の首に鈴

 ココセコムというサービスを契約した。
 携帯電話よりひと回り小さな端末を持ち歩いていると、第三者がGPSや地上波を使って端末の位置を検索できるサービスである。
 ぼくがココセコムの端末を携帯すれば、Mはiモードを使っていつでもぼくの居場所を突き止めることができる。

 Mがぼくの浮気をときどき疑う。
 Mがぼくにきつくあたるたびに、ぼくは他の女性に安らぎを求めると思っているらしい。
 確かに銀座のMのクラブに通う御仁達は、遊び好きで何人もひいきのホステスがいるのだろう。

 しかし、ぼくは違う。M一途だ。いつも一緒にいるではないか。
 「あなたみたいに行動力のある人間が他に女を作っても不思議じゃないでしょ」、とM。
 何度説明しても信じてくれない。

 そこでITの登場だ。
 そんなに心配ならぼくの居場所を逐一調べてみたらどうだ。
 逃げも隠れもせん。

 Mはときどきココセコムでぼくの居場所をチェックしているみたい。
 検索記録を調べるとわかる。
 そんなMが可愛い。

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別れを決意したM

 この一週間はとてもきびしい一週間だった。
 Mが心を閉ざし、関係を終わらせようとしている。
 もう、愛も思いやりも残っていなかった。 

 Mとは何度も議論を交わした。
 心を込めて何度もMを抱いた。
 貝のように閉ざされたMの心は、今までのようにセックスでもひらくことができなかった。

 遠慮も情けも捨てたMの人格攻撃は容赦ない。
 ぶたれた。噛まれた。脅された。
 それでもMを憎めない。むしろ、可愛い。

 でも少しずつMの苦しみがわかってきた気がする。
 Mの方が大人だから、自分はMを理解するのに時間がかかる。
 それでも少しビジョンが見えてきた気がする。

 昨夜からMと電話とメールの応酬が一晩中続いた。
 ひきとめようとする自分。振り切るM。
 Mからの最後のメール。

 「あなたの声が聴きたい」

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2005.04.02

お花見デート

 都心の桜はまだ一分咲きですが、今日はいち早くMとお花見をする予定(でした)。
 桜の木の下にペルシャ絨毯をひいて、バスケットにはシャンパンとキャビアとビスケット、小さなバーナーでホットワインを作る用意もしてありました。Mに羽織らせるフリースの毛布も手配済みです。
 桜が咲く季節まで、なんとかやってこれたことを二人でお祝いする予定(でした)。

 でも、朝一のメールとそれに続く電話のけんかでお花見は中止。
 土曜日のデートはドタキャンという定説を覆せませんでした。
 金曜日の夜は乗り越えられましたが、土曜日に撃沈です。

 想定の範囲内でしたが…。

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2005.04.01

今夜の銀座

 きょうは年度初めの金曜日。
 きっと今夜は銀座も賑わうことでしょう。
 ホステスの皆さんも大忙しなのではないでしょうか。

 自分も遅くまで残業の予定。
 Mがクラブを終えたころを見はからって、銀座まで車で迎えに行く約束になっています。
 それまではせっせと働こう。(ブログ書いてるけど…)

 金曜日はMのもっともテンションの高い日です。
 だからよくけんかもします。
 今夜はけんかを売られても、うっかり買わないように気をつけなければなりません。

 しょっちゅうけんかしていますが、そのたびに赤くなったり青くなったりしていたら身が持ちません。
 最近はけんかも日常茶飯化してきたので、あまり動じなくなってきました。
 戦術研究も進んできたので、時にはかわすのに成功することもあります。

 過去の統計によると、木曜日、金曜日の午前と夜、土曜日の朝がMの攻撃がもっとも活発化する時間帯です。
 今夜も万全の備えで臨むつもりです。
 どうか先客万来でMの機嫌が良からんことを。

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支離滅裂

1番先に思いつく四文字熟語は何ですか?
2番目に思いつく四文字熟語は?

 自分は最初、

  1 集合住宅
  2 経営会議

 でした。でも少し趣旨と違う気がしたので考え直して、

  1 温故知新
  2 天真爛漫

 にしました。

 先日、クラブでMにこの質問をしてみました。Mの答えです。

  1 孤軍奮闘
  2 支離滅裂

 やっぱり(泣)。

 この質問の意味するところは、美也さんの日記にあります。


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2005.03.29

鬱々として楽しまず

 恋という秘薬は調合を間違えると手痛い副作用があるんですね。
 やたら元気になったり、その反動で落ち込んだり。
 私は使用する量を間違えてしまいました。

 中毒症状もあります。
 常に服用していないと、禁断症状がでてしまいます。
 強烈なエクスタシーが忘れられず、何度も求めてしまいます。

 耐性がないと危険です。
 何度か経験して体と心に耐性をつくらないといけないものだったのですね。
 いきなり強いものを服用したので、身も心もショック症状をおこしてしまいました。

 決して安いものではありません。
 効き目が強いものは、それなりの出費が伴います。
 のめりこんでは身の破滅です。

 服用の際には十分ご注意ください。

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2005.03.27

ナイトキャップ

 日曜日の深夜はいつものBarで待合せ&ナイトキャップ。
 Mはシードル、ぼくはBowMore15年のソーダ割り。つまみは特製ビーフジャーキー。
 カウンタースツールを近づけて二人寄りそう。

 先に着いていたMは上機嫌。
 Mはホステスの仕事柄、朝が一番機嫌が悪くて、徐々に機嫌がよくなり、夜はもうハイテンション。
 だから今日のように朝けんかしても夜は大の仲良し。

 休日のMはお嬢様ぽくてかわいい。
 髪もストレート。メークもナチュラル。優しい表情。甘えたしゃべり方。体温さえいつもより暖かい。
 ぼくもすっかり機嫌がなおる。

 別れるときにMがぼくの首に抱きつき、うなじに唇をおしつける。
 胸がきゅんとしてMを抱きしめ吐息がもれる。
 でも今夜はおわかれ、おやすみGood night.

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2005.03.26

ゴッホ展

 Mは卒論研究のためにゴーギャンの足跡をたどって一人旅をしたそうだ。
 ぼくも絵画鑑賞が好き。
 そんな僕たちはよく美術館に行く。

 今回はゴッホ展に行った。
 展示会に入館する前にCafeでカフェオレを飲みながら、二人が行った欧米の美術館の思い出話。
 ゴッホ展をひととおり鑑賞したあとは、丸の内のSalon de teでゴッホの絵画集を見ながらTea time。

 夕食の時間まで丸ビルでショッピング。
 Mのヒールが歩きにくそうだったのでデート用の靴をプレゼント。
 夕食はゴッホにあやかって、フランス料理にした。

 ブルゴーニュワインとフルコース。ワインはMが選んだ。
 予約はしていなかったが、支配人のはからいで窓際の上席を用意してもらえた。
 眼下にはレンガ造りの東京駅駅舎。木星を従えた満月が昇る。二人とも上機嫌。

 食後は車を飛ばして郊外のプチホテルに宿泊。
 寝る前のセックスでMを責める。さらにもう一度Mがイクまで全身を愛撫。
 しっかり抱きあって死んだように眠る。
 
 朝はMがぼくを優しく責める。これに弱くて…。
 そうされるとすごくMに甘えたくなる。
 そんなMが美しくて暖かくて優しくて。

 ここまでは本当に仲のいい恋人どうし。
 Mを送り届ける途中でけんかモードに。
 車の中で散々口論をしてから帰った。

 気の強いM。気分が移ろいやすいM。
 Mとはひとまわりも歳が離れているのにすぐムキになるぼく。
 けんかが絶えません。

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2005.03.25

小さな死

 Mから夜更けに電話。
 「助けて…。感情がコントロールできないの」
 「今からすぐ行く」

 タクシーに飛び乗りMの家に向かう。
 Mを迎えてひとまず暖かいホテルの部屋へ。
 ワインを一杯。

 「やり直せないの?」、Mの真剣な表情。切なく美しい。
 「やり直そう」とぼく。
 心の中で何度も「ごめんね」とつぶやく。

 Mが求める。
 ぼくもむさぼる。
 疲れきって静かに眠る。petite mort 。情事の後の小さな死。

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修羅場

 Mとケンカした。Mの頬を平手打ちしてさっさとMのもとを去った。
 直後にうしろから後頭部を3発殴られたけど、振り返らずに帰ってきた。
 Mもなかなか強い。なぜか親しみが湧いた。

 女性に手を上げたのは初めてだけど、後悔はしていない。
 これで終わりだなと思った。
 覚悟が決まった。

 西の空に満月が沈みかかっていた。
 はっきりとした暈(虹の輪)が三重にかかっていて不気味な夜だった。
 こんな狂気を宿した月を見たのは初めてだ。

 満月の夜に出会い、満月の夜に恋におち、満月の夜に愛し合い、満月の夜に破局した。


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2005.03.24

けんかの前触れ

 今日はMは銀座ホステスお休みの日。だからデートの約束でした。
 でも夕方にクラブのママから頼まれて、急遽出勤することになったようです。
 そんなMから同伴のお誘いがありました。急な予定変更にとまどいを感じながらも出動することに。

 まずは赤坂の懐石料理屋で夕食。なんとぼたん鍋。精がつきます。
 Mのクラブではラストまで飲んで、Mとアフターに行くことに。
 深夜まで営業しているレストランでサーロインステーキをたいらげました。精がつきます。

 満月が近くて、ずっと一緒にいて、精もついたのだから、最後はセックスをするべきでした。
 いつまでもだらだらと一緒にいたのがいけなかったようです。
 気がづくとけんかモードに突入していました。

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2005.03.23

大捜査

 Mがちょっとしょんぼりしながら控えめに聞く。
 「時計失くしちゃったの。多分あなたと行ったホテルだと思うの。いつ失くしたのか思い出せないの」
 ダイヤを埋め込んだかなり高価そうなジュエリーウォッチだった。この際、だれがプレゼントしたかは問題ではない。大捜査開始。

 まず、Mの写っている写真を調査する。最後に時計をはめていた日付を絞り込む。
 次に、その日付以降に立ち寄った、ホテル、レストラン、バーの連絡先をリストアップする。
 可能性の高そうな場所から順番に電話をして探してもらう。この時点では有力な情報は無し。

 12時間後に、もう一度同じところに順に電話をする。
 担当者の交替を見計らって、別の担当者に探してもらうためだ。ベリファイチェックだ。
 担当者の名前を今回も控えておく。

 さらに12時間後にもとの担当者に名指しで相談する。
 今度はかなり真剣に探してくれる。捜査の網が広がる。協力者が増える。
 これで見つからなかったら本当に無いに違いない。

 残念ながら見つからなかった。
 執着心のあまりないMはすでに諦めている。
 さすがにすぐに代替の時計をプレゼントできないぼくも無念だ。

 一昨日、セダンの後部座席に3人を乗せて車を運転していた。
 そのうちの一人が車を降りるとき、車内に残った一人が声をかけた。
 「時計を落としましたよ」

 「あ、それ、私のです!」
 ひったくるようにして時計を受け取りポケットに滑り込ませた。
 間違いない。Mの時計だ。後部座席でMを襲おうとして怒られたときに落としたのに違いない。

 Mに報告する。
 あまり嬉しそうではない。予想どおりだ。
 嬉しいのはぼくだ。お手柄だ。大騒ぎしたわりには灯台もと暗しでしたが。

 さあ、ここからが大切。
 今回の捜査に協力してくれた人達全員に発見の報を告げて御礼を申し上げる。
 近いうち、また捜査に協力してもらうことになるからだ。

 だってMがものを失くしたのはこれが3回目。
 過去にもBarとHotelでダイヤのリングを失くして、やはり大捜査のうえに発見したことがある。
 ちょっとのんきなM。

 忘れ物には気をつけてね。

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男気ってなんだろう?

 ぼくが勝手に尊敬しているホステスさんのひとり、美也さん。
 その美也さんのブログに男気についての記事がありました。

http://miya0117.ameblo.jp/entry-e41f50045370eb6e37572328791cad1e.html

 Mとうまくいかない理由のひとつとして、自分には男気が足りないのではないかと思う。
 多くを語らずとも相手に安心感を与えるサムシング何か。
 それがぼくにはないようだ。多弁でまめなだけでは駄目。

 だから、Mはぼくに対して不信感を抱いているのではないだろうか?
 どうやら女性陣の方が男気を理解しているようだ。
 女性はどのような時に男気を感じるのでしょうか。

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2005.03.22

別れの予感

 毎週、日曜日の夜は、となり街にあるお気に入りのBarでMにナイトキャップをご馳走する。
 自分は日曜日を家族と過ごすので、寝る前の1,2杯だけMと過ごすことにしている。
 それぞれタクシーでそのBarに向かい、ホットワインなどでくつろいでから、さっと帰る。

 連休最後の夜は、アクシデントがあってそのBarに向かえなかった。救急車の中からMに電話でそれを告げた。
 夜遅く、家に帰ってから、今度はメールでMに無事を告げた。
 Mからの返信はなかった。

 翌朝、5時前にMから電話。
 ぼくの生活をおもんばかって、自分からは一切電話をかけないようにしているMにとって、このようなことは初めてだ。
 眠れなかったらしい。よっぽど思いつめている様子だ。

 「火曜日の夜は人と会うの。木曜日は人と旅行に行くの。しばらくあなたと会わないでいたいの」
 火曜日と木曜日はMの銀座ホステスお休みの日。
 事実上、別れの宣告だ。自暴自棄になっているようだ。それだけ告げるとMが一方的に電話を切った。

 Mにメールを2通送る。
 「もう起きるから、落ち着いたらメールして」
 「心配なときはいつでも電話して。昨夜は会えなくてごめん。つらい時間を過ごさせてしまったね。ぼくもいろいろ大変だった。Mとナイトキャップをやってリラックスしたかった」
 
 Mからメールが2通届いた。
 「以前の自分を取り戻したいと思っています。来週の日曜日の夜に一度会ってください」
 「もう少し無理がなく、苦しくならないお付き合いの仕方を考えさせてください」

 少し落ち着いたようだ。でもMは苦しんでいる。
 ぼくも動揺している。
 二人の関係がいよいよ限界にきているようだ。

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2005.03.21

Mの花粉症対策(その2)

 土曜日のデートをドタキャンされたことをまだ根にもっている自分。
 「今日のデート、どうしようか?無理しなくていいよ。少し疲れたし……」と、ちょっと無愛想にメールをしてみた。
 そんなこと一切お構いなしのM。
 「夜の方が落ち着くから、7時くらいに会えませんか?少しあなたの顔を見たいので。M」
 「今回のけんかきつかった。ぼくもまだ苦しい。Mの本音はきつい。浮かれていた自分が馬鹿みたいだった」と、うじうじとからんでみる。
 「目の調子が悪くてそれどころじゃないの。会うのがイヤならやめてもよいです」と、男らしいM。
 「会ってどうしたいんだ?」と、逆切れ気味に無意味な質問。
 「静かにそばにいて。それで軽く食事でもしたい気持ちです。M」
 「そうしよう」

 しばらくして暇だったのでMにちょっかいメールを出してみた。
 「暇だね。大丈夫?抱っこしたいな。ポリネシアンセックスしたいな」
 すかさずMから返事。
 「暇があるなら雨乞いでもしてください!M」
 雨乞いの方法は分からない。花粉症でいらいらしているMにちょっかい出すのはよしておこう。

 雨乞いの代わりにヤマダデンキに空気清浄機を買いに行くことにした。
 「一番新しくて、花粉症に一番効き目のあるやつをください。とにかくスーパーなやつをお願いします」
 これが一番だと太鼓判をもらった機種を1台持ち帰る。床や衣服についたアレルゲンにも効果があるそうだ。

 Mからメールが届く。
 「もう少し早い時間に会いますか?ヒマなんでしょ?」
 Mに電話する。
 「花粉症対策に空気清浄機のすごいやつ買ったからこれから持っていくね」
 一瞬だまったMの声が嬉しそうにこたえる。
 「……。ありがとう!」

 Mと会う。ぼくはまだ少しいらいらしているが、Mは優しい。空気清浄機の効き目かな。
 「あなたは今日どうしたいの?」、赤坂のTRADER VIC'Sに向かう車の中でMが聞く。
 「ポリネシアン・セックスしたい」と、ぼくは無愛想に答える。ここ数日間、そのことで頭がいっぱいなのだと。

 で、食事前にポリネシアン・セックスにチャレンジすることに。
 しかし、1時間のスキンシップはMにはやはり無理だったみたい。
 がっかりしているぼくにMが説明する。

 「ポリネシアの人たちみたいに普段からお互いの裸を見慣れていれば1時間もスキンシップができるでしょうけど、私たち日本人は裸になったら興奮しちゃうの」
 う~む、それもそうだ。シャンパンをMのグラスに注ぎながら笑ってあいづちをうつ。
 「ポリネシアン・セックスがしたいのなら、南の島に連れて行ってからにして」
 あ、いや、ポリネシアン・セックスはまたにしよう。あわててシャンパンを少しとりこぼす。

 で、日本人向けのセックスに夢中で取り組む。
 Mを見つめながらイキたいのに、いつもイクとき目をつぶってしまうんだよね。と、Mに話したら抱きしめられた。
 やっぱり仲直りはセックスが一番。もうすっかりぼくもご機嫌。

 夕食はカウンターに仲良く並んでしゃぶしゃぶ。
 食後は離れの応接室でジェラートコン・エスプレッソ。
 Mは空気清浄機を持っておうちに帰る。

 なんとなく平和な一日でした。

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2005.03.20

Mの花粉症対策

 本来今日はMとのデートを予定していた日。昨夜のけんかでデートはお流れ。
 未明までMと戦っていたので、朝寝坊。
 午後になってMからメール。

 「電話してみて」

 電話してみる。

 「遅くまでケンカしていたから花粉症がひどいの。甜茶と目薬を買って」と、M。

 まるで花粉症で目が痛いのもぼくのせいだと言わんばかりの物言いだ。むっとくる。

 「かわいそうに。わかった、すぐ行く」

 Mを連れて、薬局で甜茶とロート製薬の目薬とゼナを買う。
 目が赤くてかわいそうなM。
 さあさあ、早くおうちにお帰り。

 今日のデートはこれでお仕舞。


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2005.03.19

無限ループ

 ふぅ、憧れのポリネシアン・セックスは夢となってしまいました。
 恒例のブラックフライデーのケンカを派手にしてしまいました。
 土曜日のデートは中止です。春は遠し。

 今朝のぼくのメールからの経緯です。
9:58 おはよう。元気?今日は人と一緒に出張だからメールが少ないけど心配しないで。明日の予定はまた連絡します。
13:52 「仕事頑張ってね。明日のデート楽しみにしてる。今日は風が強いのでおとなしくしています。M」
16:48 こちらはさっきまで吹雪でした。
16:53 「えっー、雪気をつけてね(ハート)M」
17:32 「明日用事で会えないかも」
 今、東京にもどりました。500km走りました。やっと一人になれたので連絡して。何かあったの?それとも苦しくなっちゃったの?大丈夫?
18:58 「明日は用事があってでかけてしまいます。帰りは夜遅くなります。また明日連絡します」

 いつもの事とはいえ、また突然のデートのキャンセル。
 時間を追うごとにMが銀座ホステスモードに変身していくのがわかります。
 明日はお台場のホテルでゆっくり過ごす予定だったのに。

 悶々と近所で飲んでいたのですが、とりあえず銀座のクラブに行ってみることにしました。
 しかし、とても混んでいるようだったので、クラブには寄らずに帰ってきました。
 帰宅すると深夜にMからメールが届きました。

 「いつものBarに後で寄ります。一杯寛いでから帰ります。来る?」

 行かなきゃよかった。
 そうすればケンカにならなかったのに。
 後の祭り。

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2005.03.18

ポケットの金貨

 ジュンさん、コメントをありがとうございました。

 いまだに相手の志や気持ちが理解できなくて、傷つけてしまいます。
 また、我慢が足りずにせっかく積み上げた関係をこわしてしまうことがあります。
 執着しすぎて、相手の空間を荒らしてしまうことがあります。

 ホステス業をもっと理解して達観できるといいのですが、まだまだそれができません。

 ジュンさんのコメントがヒントになりそうです。
 ポケットの金貨のように、ジュンさんのコメントが支えになります。
 思い出すたびにほんのりと幸せな気分になれます。

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2005.03.17

ポリネシアン・セックス

 昨夜はMのクラブに飲みに行きました。アフターに寿司屋で飲んでから、ホテルにチェックインしました。
 実はポリネシアン・セックスというものを発見し、なにか共感するところがあったので、早速Mと試してみたかったのです。
 クラブでMにその方法を説明したとき、Mも嬉しそうに笑っていました。

 しかし。気がついたら朝。またネクタイを締めたまま熟睡してしまいました。
 前夜、徹夜仕事で1時間しか寝ていなかったところに飲みすぎたのが原因です。
 Mがいくら起こそうとしても起きなかったそうです。ごめんなさい。

 朝まだ早かったので、シャワーを浴びてさっぱりしてからポリネシア方式にチャレンジしてみました。
 ゆっくりと1時間かけてスキンシップをするところから始めます。
 でも結局、Mが我慢しきれず、Mに襲われてしまいました。

 そろそろMとの関係が落ち着いてきたような気がします。
 安心感や優しさや誠意を感じます。
 Mの仕草にも愛が込められている気がします。

 ポリネシア方式は週末にチャレンジすることになりました。

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2005.03.16

春がきた?

 今日もMを銀座まで迎えに行きました。Mは女の子日の最中なので特別待遇です。
 深夜2時までやっているイタリアンレストランで食事をしました。
 カシス、トマト、モッツアレラとミネストローネとパスタ。

 食後はMがぼくのとなりきたので、肩をだきながら話しをしました。
 昨日につづき、今日もMはとてもおだやかでした。
 春のおとずれとともに、Mの機嫌も上昇中です。

 幸せな気分で家に帰り仕事の続きをしました。

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2005.03.15

ホワイトデーのささやかな逢瀬

 仕事の帰りに銀座にMを迎えに行った。
 いつものとおり西銀座駐車場でMを待つ。
 28,000円分の駐車料金のプリペイドカードも残り1,000円を切った。Mとの時間の経過を感じる。

 めずらしくご機嫌なMがあらわれる。表情がとても優しい。
 カーラジオから流れる80'sにあわせて、鼻歌まじりにリズムをとってしている。
 かわいい。信号待ちでおもわずMの顔を両手で包んでほっぺにキスしちゃう。

 今日は仕事を持ち帰っているので食事をしている時間がない。
 そのかわり、Mの好きそうな食材とデザートを2ヶ所の輸入食材店で揃えておいた。
 ホワイトデーのプレゼント代わりに、きれいにラップしてもらった。

 今日のMともう少し一緒にいたかった。
 名残惜しいがMと別れる。
 仕事の山を越えたらどこかのホテルでMとゆっくり過ごそう。

 まだ、Mの気持ちがよくわからない。
 いつかMに愛される日がくるのだろうか。
 今はただ一緒の時間を大切に過ごすだけ。

 「おやすみ。M」

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2005.03.14

タバコ事件

 ぼくがたまたま持っていたタバコ。女性向けのかなり珍しいタバコでした。
 それに気がついたM。
 「そのタバコ知っている。珍しいね。普通売っていないんだよね」
 「そうだね。えっとこれどうしたんだっけ?」とMに聞く。
 「知らない」、ちょっとMの口調にとげがある。
 「どこかのお店で買ったんだよね。確か。あれ、一緒じゃなかったっけ?」、しどろもどろ。言えば言うほどあやしまれる。

 ぼくがどこかの気取った女性と一緒に過ごして、彼女が持っていたタバコをもらったと思われているに違いない。
 じっと黙っているMの顔にそう書いてある。
 しかし、どうしても思い出せない。

 その夜は必死でタバコの入手ルートを探りました。
 領収書、レシート、スケジュール、携帯電話の履歴、このブログ、デジタルカメラの写真等の記録を徹底的に洗い出して、自分の行動をさかのぼってみた。

 あった、あった。このブログの記事を見て思い出しました。
 Mとアフターで銀座の寿司屋で散々飲んだ挙句、さらに立ち寄ったワインバーで買ったんだ。あの夜は二人ともかなり酔っていたので忘れていたんだ。

 このブログのおかげで日にちまで特定できたので、その日に撮影したデジタルカメラの写真を調べてみました。
 Mもこのタバコ吸っているじゃないの。Mがモエシャンドンをラッパ飲みしているシーンも写っている。シャンパンの瓶によせる唇と流し目がセクシーだ。
 あ、見とれている場合じゃありません。すぐにMにメールを出しました。

 「思い出した!車の中にあったタバコ、ずっと考えていたら思い出した。2/28にMと行ったワインバーで買ったんだ。Mが心配していると思って必死で思い出しました」
 「たいへんでしたね!少しすっきりしました。ゆっくり休んでください。M」

 一件落着。

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2005.03.13

不安定な二人

 前日まではMがぼくの浮気の疑いで苦しんでいた。
 長い時間をかけて話し合い、Mも少しすっきりした様子。
 その夜はお互い安心してぐっすりと眠った。

 で、明けて翌朝。目が覚めるとなんとも言えない不安感。
 昨日のケンカモードの時は、Mを安心させることで夢中だった。
 しかし、一夜明けるとMが自棄になって言っていた男性との交際関係が気になってしょうがない。

 早朝にも関わらず、Mにメール。
 「おはよ。少し苦しい。何かした?。何考えているの?好きな人できた?Mの本心がわからなくなった。ぼくはMを苦しめるようなこと何もしてないのに」
 しばらくして、Mからメール。
 「夕方来て。少し落ち着いてね。」

 今日は知人のヨットの進水式のパーティーに招かれている。
 Mと会えるのは夕方以降だ。
 すぐにでもMに会いたいのを我慢して、ヨットハーバーまで車を飛ばす。

 「どうしたらいいの?5時過ぎなら大丈夫?待っているから連絡して。M」、パーティー会場にMからメールが届く。
 パーティーを抜け出してMにメール。
 「今からすぐ向かう。ETA17:00」

 いつもなら2時間かかる道のりを1時間15分で東京に帰る。
 いつものCafeでMに会う。透きとおるようにきれいで優しい表情。
 「私の心配、あなたにうつっちゃったのね。ごめんね」と、M。

 Mは女の子の日が始まったばかりでとても辛い時だ。鎮痛剤を飲みながら必死で痛みを堪えているのが分かる。
 それなのに、ぼくを安心させるためにこうしてそばでいてくれる。
 もう、その優しさだけで胸が一杯。

 「もう大丈夫?」とM。
 「うん」
 今日は言葉は必要なかった。

 お礼になにか温かいものでも食べさせてあげようと思い、フレンチレストランに行く。
 スープとパンと少々のワイン。食事の後にMが聞く。
 「もう、帰っても大丈夫?不安にならない?」

 Mは優しい女性だな。もちろんすぐに帰してあげるよ。
 帰り際、車の中で思い切りMにすりすりする。優しく撫でてくれるM。
 なんかぼくはMに甘えてばかりだな。

 「もっと依存もしていい?」とMに聞く。
 「子供を生んでくれなんて言わなければいいわよ」とMが笑う。
 「もっと好きになってもいい?」
 「えっ?抑えていたの?」とMが笑う。

 「こうしているとまるで恋人同士のようだね」
 「恋人同士じゃないの?」とM。

 ぼくたちはいったいどういう関係なんだろう?
 一日の長さのあいだに変化する。
 愛人、恋人、ホステスと客、友達……、時々敵同士。

 明日はクラブ帰りのMを迎えに銀座に行こう。
 そして大切に送り届けてあげよう。
 大事に大事にしよう。

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2005.03.12

浮気の抑止力

 Mは苦しんでいます。ぼくが他の女性と浮気をしたと思っているのです。
 だから、時々Mは別れようとします。苦しむぐらいなら別れたほうがよいと考えているようです。
 そして、Mは他の男性とデートもしました。報復です。

 昨夜は朝まで一緒に抱きあって過ごしたのに、その日の晩にはまたMはふさぎこんでしまいます。
 そして、他の男性とも交際すると主張します。
 ぼくと距離を置こうとします。

 実際問題、ぼくは浮気をしていません。
 それどころか今年に入ってからはMのクラブ以外に飲みに行ってさえいません。全部Mにつぎこんでいます。
 女の子と二人きりで食事さえもしていません。Mとしか食事していないかも。

 それでは何故、Mはぼくの浮気を確信しているのでしょうか。
 Mの主張とぼくの弁解を整理してみました。

1 報復説
 昨年、Mの浮気で散々ぼくは苦しんだ。
 だから、Mを手に入れた今、その腹いせに浮気をしてMへの意趣返しをしているという説。
 ぼくがMを憎んでいるという仮説に基づいている。

→1月以降のMの献身と誠意でMをすっかり許す気持ちでいます。
 それにMを苦しめるなんてかわいそうでできない。

2 狩猟本能説
 Mを手に入れるまで、強引にMを追いかけまわした。
 いざMを手に入れてみるとそれで満足して、次の獲物に興味が移ってしまったという説。
 ぼくが女性の尻をおいかける軟派師だという仮説に基づいている。

→10年に一度の恋だから、大団円を演じました。
 これだけの時間とエネルギーの投資はおそらく人生最後だと思っています。

3 セックスマシーン説
 もともとわりとまじめだったぼくが、Mとのセックスによって性に目覚めてしまった。
 日夜女性と交わらないといられない人間になってしまったという説。
 ぼくがMといつでも何回でもセックスができるという事実に基づいている。

→Mとセックスをするようになってから、セックスに目覚めたのは事実。
 それはMを深く愛しているからで、他の女性といたしても得られるものではない。

4 ドンファン説
 ぼくはまめで行動力がある。
 当然、M以外にもそのようにアプローチしているに違いないという説。
 ぼくが一日中、女のことばかり考えている色情狂だという仮説に基づいている。

→多くの女性と関係するよりも、一人の女性を深く愛してこそ得られるものがある。
 41歳の男は量より質を求めます。

5 必殺遊び人説
 Mのクラブで大いに遊ぶ。アフターで大いに遊ぶ。ぼくは遊び好き。
 Mのクラブに行かない日も、他のクラブで大いに遊んでホステスを口説いているに違いないという説。
 ぼくが暇人で大金持ちだという誤解に基づいている。

→ずばりそんなに時間もお金もありません。
 本命だからMに張りこんだわけで、ポートフォリオ無しのMへの一点張りです。

6 代償行為説
 ご存知のように、Mはけんかのときにかなりひどいことを言ったり、ぼくを突き放したりする。
 それでやけになったぼくが、腹いせに他の女性とことに及ぶという説。
 けんかのたびに他の女性とセックスしていたら、Mよりそっちの女性の方が回数が多くなって本命になってしまうという矛盾に気がついていない。

→昔はMとの関係が不安定になると、ふられて傷つくのが恐いからすぐ逃げ出そうとしていました。
 今は、どんなことがあっても乗り越えている覚悟でいます。


 Mがぼくのことをもう少し理解していれば、こんな誤解はしないと思います。
 Mがぼくの人間性、性格、行動理論を理解していないのが原因だと思います。
 だから、いくら説明しても信じてもらえない。

 では何故Mはぼくのことを理解していないのでしょうか。
 なぜなら、ぼくがあまり自分の話はしなかったからです。ぼくが話しをしてもMは興味なさそうにしているので、話しをしなくなってしまったのです。
 Mはぼくにあまり関心がなかったのです。

 Mからすると、

・たいしてぼくに興味がなかったけれども、あんまりしつこく口説くので仕方なく少しつきあってみることにした。
・毎日のように一緒にいるうちに少しずつ情がうつってきた。
・しかし、これまで勝手気ままにしてきたため、ぼくに恨みをかっているのではないかと疑心暗鬼になった。
・だから、うっかり好きになってしまっては、あとでとんでもないしっぺ返しにあうと恐れるようになった。
・だったら自分もフリーに男性と付き合い、ぼくとの関係に執着しないようにしよう。

 と、いうことでしょうか。

 そこで、Mと散々話し合ったうえで以下の取り決めをしました。

・信用保証
 Mが不安に思ったときは、ぼくが物的証拠をもってこれを払拭する。
 不安は小さな芽のうちに摘み取りましょう。
 ぼくも不安になったときは、いつもMがちゃんと説明してくれるので安心しました。

・相互理解
 自分のことをもっとMに話し、性格、行動理論、ポリシーを理解してもらう。
 Mが興味なさそうにしていても、かまわずしゃべる。
 ぼくだってMの話を聞いて、Mを理解することによって、Mを信頼できるようになったのだから。

・報復手段の設定
 もし、ぼくがMを裏切ったら、Mがぼくに社会的な制裁を加えることする。ぼくを破滅させるための方法をぼくからMに伝授した。
 Mの浮気も報復に含まれる。
 それをやられたらぼくは辛いし破滅だから、抑止力になるという目論見。

・担保の差し入れ
 さらに、セーリングクルーザーの鍵をMに預ける。
 大切なものを差し出すことによって、誠意を理解してもらうため。
 必要であればなんでもMに差し出すつもり。

 なんかこんなことを真剣に話し合っているぼくたちって可愛いかも。

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セックスで仲直り(その3)

 なんか盛り上がらないデートから帰るとメールが来ていました。
1:02 「食事とプレゼントありがとう(ハート)心配しないで。会えないかもしれないけど、また明日(ハート)M」
 優しい感じのメールなので少し安心してゆっくり眠りにつきました。

 朝、新しいメールが届いていました。
2:15 「疲れました。やはり少し苦しいです。おやすみの日はお休みさせてください。2日間でいいから。M」
 うわっ、またMに突き放されちゃった。
 「わかった」

 午後になってMにメール。
 「元気?」
13:15 「まだ元気じゃないです。雨だしね。M」
 「そうか、かわいそうにね。ぼくのせいかな。今日会いたい?」
13:59 「まだ会わないでいたいです。ごめんなさい。感情がこわれそうだから。M」
 「わかった。落ち着いたらメールしてね。」
14:07 「はい、わかりました。そのうち連絡します。M」
14:18 「月曜日には一度連絡します。お休みしたいの。あなたの私ではない本当の自分を取り戻したいから。M」 
 「どういうつもりなの?」
14:24 「お互いに仕事に差しさわりのないよう。心配しないでね。(ハート)M」
14:36 「わたしのことしばらく忘れてて。ほかの事考えて。わたしもそうするから。M」
 「小さな火は吹き消せるけど、大きな炎を吹けば燃え上がってしまうのよ。
 「ぼくの恋の火を吹き消そうとしないで。落ち着いて上手に燃やして暖まって。
 「ぼくはずっとMのために燃え続けるから。」
15:21 「苦しいから。少し待ってメール」

 また、あやしい雲行き。このままごちゃごちゃ言い合っていると、またMから別れを言い出されてしまう。
 ここは直球勝負しかないと思ってストレートなメールをだしました。

ぼく 「今夜、何も話さないでセックスだけしたい」
M  「帰り、迎えにきて。何も話さないから」

 で、Mを銀座のクラブ帰りのMを迎えに行きました。つとめて明るく優しく大切にMを迎えました。
 それから六本木のハードロックカフェに行って、食事をしました。ここだったら湿っぽい雰囲気にならずに済むと思ったからです。
 黙ってMの肩をだいたり、キスをしたり、触ったり……。Mも少しだけ心をひらいてくれたようです。

 その後ホテルに行ってMを抱きました。思い切り愛を込めて抱きました。
 Mも夢中でした。途中で我慢しきれずにMの理性もはじけとんだようです。あんな野生的なMを見たのははじめてでした。セクシーなMに目がくらみ、波打つ体に翻弄され、ぼくはもうすっかり抵抗する力を失っていました。
 何度か夢中で求め合った後は、裸のまま抱き合って眠りました。一晩中しっかりと抱きあって眠りました。ぐっすりと眠りました。目が覚めるたびにきつく抱きしめなおして眠りました。ぼくは夢の中でもMに愛撫されていました。

 目が覚めるといつもの仲良しの二人に戻っていました。
 4度もセックスしたのには少し反省ですが、こんなに素晴らしいセックスができた喜びを、言葉を尽くしてMに伝えました。
 Mが小さくつぶやきます。

 「ありがとう……」

 今夜もデートです。

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瞳子さん、ありがとう

 瞳子さん、ずばりとコメントしていただきありがとうございます。このブログではじめていただいたコメントなのも嬉しいです。
 瞳子さんのおっしゃるとおり、疑ってもしかたないです。
 Mと別れたくない。ずっと一緒にいたい……。

 Mと愛人関係をはじめた昨年の10月頃は、Mの男性関係に疑心暗鬼となり、いつも嫉妬したり怒ったりしていました。
 さすがに携帯電話のチェックまではしませんでしたが、Mの言葉の端々にあるヒントからMの行動の仮説をたて、Mに釈明を迫るというような刑事顔負けの追及をしていました。
 またその取調べが実によくあたりました。Mはぼくに内緒で好きな男性と交際をしていたのです。Mもぼくも疲れました。

 Mはぼくが透視能力があると思ったらしく、「透視能力使うなんてずるい!」ってよく怒っていました。
 実は透視能力でもなんでもなくて、Mが勝手にしゃべりすぎているだけのこと。聞いてもいないのに、Mの色恋沙汰は随分と聞かされました。
 まさか、このように関係になると思わなかったため油断もしていたのでしょう。特に飲んだときにはぽろぽろとしゃべっていました。Mったら。

 11月になってからは、Mはその男性と別れることを決心してくれたようです。
 ぼくは徐々に落ち着きを取り戻しました。
 Mの事を理解するにつれ、Mを尊敬し、信じられるようになりました。

 「不安なときや苦しいときは言ってね」

 Mもいつも気遣ってくれます。だから心配になったときはすぐにMに話します。
 去年のことはすっかり忘れるつもりです。
 でも時々10月頃の感情を思い出してMを苦しめてしまう気持ちを早く払拭したいです。

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2005.03.11

疲れた…

 月曜日まで会いたくないと連絡。
 そろそろあきらめた方がいいのかもしれない。
 週間行事とはいえ、さすがに疲れた。

 昨夜はバッグを一緒に買いに行って、食事をして、カフェでカクテルを飲みながら議論。つきることのない議論。堂々巡り。
 お互い疲れ切った挙句に連絡謝絶。

 Mはぼくの浮気を疑っている。というか浮気性だと思っている。信用してくれない。
 というか、Mはぼくのことほとんど知らないのではないか。
 ぼくが話をしても興味がなさそうにしているので、あまり自分のことは話さなかった。

 結局Mはぼくを愛せなかっただけか。

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2005.03.10

なんか盛り上がらないデート

 今日はMは銀座のホステスはお休み。表参道のANNIVERSAIRE CAFEで待合せ。
 あとからCAFEについたぼくは、しばらく店内を見回したあとにMを見つけました。
 自分はMに会える嬉しさでニコニコしていますが、Mはあまり嬉しくなさそうです。

 体調が悪いのかな、花粉症のせいかな、またなにか心配事でもあるのかな……。
 話もなかなか弾みません。ぼくも少しイライラしてきます。あ、まずいパターン。
 すぐにCafeをでて、並びのブランドショップへ行きました。

 Mに旅行用のバッグをプレゼントする約束でした。
 2月はMがとても優しくしてくれたおかげで、ぼくは随分と気力が充実し、仕事で大きな成功をおさめることもできました。
 そのお礼の気持ちと、また二人で旅行に行きたいという気持ちをこめたプレゼントです。

 プレゼントを受け取ってもMはあまり嬉しそうではありません。それどころか、夕食のレストランでは二人の関係について悲観的な話をはじめます。
 とってもおいしい料理なのに。Mの好きなシャンパンもあるのに。
 気分転換に紀尾井町のAUX BACCHANALES CAFEに移動することにしました。

 結局この紀尾井町のCafeでもMとは議論ばかり。気分はちっとも好転しませんでした。
 この日はホテルに行く予定もしていましたが、とてもそのような雰囲気ではありません。
 議論ですっかり遅くなり、Cafeも店じまいを始めたのでMを車で送り届けることにしました。

 Mの自宅のそばについてもMとの議論は結論がでません。
 どうどうめぐりです。ホントはエッチしたかったのに。
 深夜になって、翌日の再会の約束だけして別れました。

 少し悲しい気持ちです。


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銀座ホステスの貞操観念って?

 時々Mの貞操がふと心配になるときがある。例えば昨夜。
 きっかけは早朝に届いたメール。
 「寝ちゃったけど、夜中、心配して電話しましたか?M」

・朝の7時はMは寝ている時間なのにMが起きていた
→ だれかと一緒だとしたら、相手が仕事のために起きる時間?

・電話をしたか確認するということは、Mの携帯が一晩中圏外だった
→ 電源を切ってあった?
→ 自宅以外の場所に泊まった?

・いつものおやすみメールが無かった
→ だれかと一緒でメールができなかった?

 さらに、思い出すと昨日のメール。
 「今日は、迎えに来てくれなくていいからね。M」

・アフターの約束が取り付けてあった
→親密な関係にあるお客が来店?

 さらに昨夜は、

・Mの女の子の日が始まる直前
・新月間近の大潮
・翌日がお休み
→ Mが最もエッチな気分になりやすい日

 いつかMが告白したことがあった。
 「これを言うと本も子もなくなるけれども、わたし男好きなの」
 「たまにはあなた以外の男性とデートしたくなるの」
 「男の人がフェロモンだしているとセックスしてあげたくなるの」
 「2度は浮気を許してね」

・Mは男好き
→ 浮気してしまったのか?

 もちろんアフターも仕事のうちなのはわかっている。それについてはとやかく言うつもりは無い。
 銀座のホステスという仕事柄、男性との交際が不可欠なのも理解しているつもり。
 しかし、Mと今の愛人関係を続ける条件として、他の男性との肉体関係を持たないことを前提にしている。

 去年、交際を始めてから最初の4ヶ月間は、Mが他の男との肉体関係を続けていて随分と神経が磨り減った。
 睡眠薬を飲まないと眠れない夜が何度もあった。
 そのときの記憶がときどき鎌首をもたげてぼくを不安にさせる。

 疑いだしたらきりがない。お互い苦しくなるだけ。関係が成り立たない。
 Mの人格を、Mの言葉を、Mの誠意を信じるしかない。
 Mを信じたいし、信じてる。愛してる。

 まだまだMは謎が多い。
 最後にどんな結末が待っているのだろうか。
 ここまで書いて、Mにメールを送った。

 「M、愛してるよ」

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2005.03.08

愛の女神《M》

 Barのカウンターに座ったMが振り返る。長い髪が斜めに顔にかかる。優しそうな笑顔がひろがる。
 Mに会った瞬間、憂鬱や不安が吹き飛ぶ。喜びが湧き出してくる。
 休日に待合せたMは銀座のホステスと違った顔をみせる。きれいなお嬢様。

 Mの隣に座り背中をなでる。引き締まったMの肉体を手のひらに感じる。
 短いスカートから見せるしなやかな脚に手をおく。シャンパンで少し上気したMのぬくもりを感じる。
 カウンターに置いたMの指をなぞる。細くて長いMの指。ぼくを優しく愛撫してくれるMの指。

 セーターがずれ落ちて、肩があらわになる。人目をぬすんでMの肩に口づけをする。
 白くてなめらかなMの肌。裸で抱き合うと吸い付くようなきめ細かい肌。手入れは完璧だ。
 Mのくちびるを指でなぞる。その指にそっと吸い付くM。ぼくを優しく愛撫してくれるMのくちびる。

 かたちのよい胸。手の甲でそっと乳首のあたりに触れる。Mが敏感に反応する。
 はじめてMの胸を見たとき、その美しさに感動した。理想の胸。敏感な胸。
 ひとめをさけてそっと乳首に触れる。くちびるがわずかにひらき、ぼくの愛撫にこたえるMの胸。

 Mの話し声、笑い声、とても甘くて耳に心地よい。天使のような声。
 Mを愛撫する。Mが小さく声を洩らす。それを聴いたとたんに理性が吹き飛ぶ。愛が発火する。
 「あなたなんか大っきらい」、怒っているときのMの声さえあとでいとしく思い出す。

 Mが見つめる。美しさの自信にあふれたまなざし。優しく包み込むようなまなざし。
 十秒と見つめかえせない。Mの胸に顔をうずめたくなる。私の負けです。降参です。
 男のあさはかな意地や理性が視線に打ち砕かれる。Mの前にひざまずき、ひたすら愛されることを願いたくなる。

 ときどき考える。Mは男を愛し、愛されるためだけに生まれてきたのではないか。
 Mは今を生きている。今美しく生きるためだけに生きている。
 打算も将来の計画もない。難しいことはすべて男が引き受ければいい。

 そんなMが誇りです。
 Mをずっと守ってあげたい。

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2005.03.07

セックスで仲直り(その2)

 日曜日、ちょっとしたいざこざがあって以来、電話やメールで不機嫌なやりとりが続いていました。
 Mが会おうとしないので、状況を打開すべくMと銀座のクラブに同伴することにしました。
 でも気持ちのなかでは、これで終わりかなという覚悟はしていました。

 夕方待ち合わせをして日本料理屋で食事をしながらも、なんとなくMはネガティブな態度のまま。しかたなく、そのままMのクラブへ。
 さすがにクラブでは深刻な話はできません。結局閉店まで粘って、アフターに行くことに。Mは二人きりになるのが嫌なのか、クラブのマスターを誘いました。
 マスターを待つ間にイタリアレストランでMと話し合いましたが、結局Mは「さようなら」しか言いいません。

 タクシーでマスターを送り届けてからMと二人でホテルに行きました。
 飲みすぎた自分は不覚にもネクタイをしめたまま寝込んでしまいました。
 でも夜中に目が覚めてから2回、朝目が覚めてから1回、Mを抱きました。

 前よりもお互いの体に馴染んできているので、セックスの相性がすごくよくなりました。Mの反応も素晴らしかった。一度目はぼくがMを抱き、二度目はMが騎乗位でぼくを抱き、三度目はうつぶせのMを後ろから抱きました。
 夢中でセックスしたあと、なぜかぼくもMも機嫌がよくなって仲良しになりました。

 すっかり優しくなったMはぼくにキスをしながら言いました。
 「あなたが悪い人でなかったらずっとそばにいる」

 そして、今夜もデートの予定。
 こんなこと毎週繰り返しているかも。
 ときどきMは独り言のようにつぶやく。

 「イライラしたらエッチするといいかもね」

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疲れた

 Mとの関係性が不安定。
 なんんかお互いいらいらすることが多い。
 精神的に依存すると裏切られる。
 少しクールダウンしないと。
 深入りしすぎたかも。
 優しいんだか冷酷なんだか。

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2005.03.06

美人だからと言ってなんでも許されると思ったら大間違いだぞ!

 Mははっきり言ってそうとう気が強い。それにやっぱりわがままだ。さらに、男性諸氏にちやほやされているからそれなりに付け上がっている。
 ケンカの時にガツンと言ってやった。

 「もしきみがもう少し無器量だったらだれもきみを相手にしないだろうよ」
 「そんなわたしを好きになったあなただっておかしいじゃないの」と、少しもひるまないM。
 「そりゃ、蓼食う虫とか破鍋に綴蓋とか昔からいろいろあって……(しどろもどろ)
 「惚れちゃったんだからしょうがないじゃないか!」

 Mの目がきらりと光り勝ち誇る。

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2005.03.05

ブラックサタデーその後

 さすがに心配になったのか、午後になってメールがとどきました。

9:50 「今日一日連絡をしないで」

13:04 「よい週末を。エステしてきます。M」
13:42 「体調がよかったら、今日連絡していいですか?M」
14:20 「あのね、車で迎えに来るの大変だよね。混んでるし。M」
14:31 「あなたの決めた場所で待ってます。M」

 気温があがるにつれて、Mのご機嫌も良くなっていくみたいです。かわいい。
 で、結局エステ帰りのMと待ち合わせをして、Mのバッグを買うために、表参道のGUCCI、FENDI、丸の内のCOACH、PRADAを見てまわりました。
 夕方丸の内に着く頃にはMの機嫌もすっかり良くなっていました。
 公園を見下ろすレストランの個室でディナーをとりながら、Mはぼくの体を触ったり、甘えたり、二人の未来を話したり……。

 「今日優しかったら明日エッチしてもいいよ」

 あんまりあてにしてはいけませんが、そのつもりで準備だけはしておくつもりです。
 もう死語かもしれませんが、自分はアッシー君&ミツグ君なのかな。

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ブラックサタデー

 今日のMはエステの日。エステの直後はセックスできないのです。
 だからデパートで待合せをして、Mにバッグとスーツを買ってあげることになっていました。
 でも朝一番で、

 「今日一日連絡をしないで」

 と、メールがきて、デートはお預けになってしまいました。
 ふぅ~、ちょっと疲れたな……。

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ブラックフライデー

 銀座のホステスにとって、金曜日は天王山です。皇国の興廃この一戦にありです。
 年度予算で生きている自分と違って、Mは1週間の単位で仕事に取り組んでいます。
 日曜日に戦略立案、月曜日にテストマーケティング、火曜日に効果測定、水曜日に……。金曜日は狩りこみです。ラストスパートです。Z旗です。スーパーホステスのテンションが最高潮に達します。

 だから、金曜日になると自分はよくスワップアウトされてしまいます。日本語で言うとツマハジキ。
 今日も一緒に帰る約束で朝から鼻の下を伸ばしていたのですが、お昼前にいきなり、

 「今日はあなたとの連絡をお休みさせて欲しいの。一日だけ。よろしく。明日連絡します」(ハートマークもなし。署名もなし。)

 一切連絡するな、じゃまするな、ということです。自分は、

 「はい。それでは次回の連絡をお待ちしております」、としかお答えしようにございません。まるで執事です。羊です。

 まあ、いつものとおり紆余曲折があって、Mと会って、Mを銀座まで送り、食事をし、一緒に帰る約束をしますが、結末はひとりで深夜に家に帰ってホットウイスキーを飲みながらブログを書いているのです。

 銀座で待っているとMからメールが届いた。
 「今日は残業、ごめんなさい」
 Mは馴染み客とアフターで夜の銀座に消えました。自分は銀座から一人で帰りました。
 Mに言葉を送ります。

 「武運長久を祈る」

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2005.03.03

Mの休日

 今日のMは銀座のホステスはお休みの日。先週から二人で遊びすぎたのでゆっくりと過ごす日です。
 ホステスのような接客業の人たちは、休みの日は無愛想なことも多いようです。
 だから、休みの日のMには思い切りのんびりさせてあげようと思っています。

 Mの住む街にあるCafeで待ち合わせをしました。MはいつもこのCafeで出勤前に経済新聞と雑誌を通読しているのです。
 Mの向かいの席に座ろうとしたところ、自分の横の席を示して並んで座るように言われました。
 少し甘えっ子モードのようです。

 二人でファッション雑誌をめくりながら、Mが先日の旅行に付き合ってくれたお礼にプレゼントする、旅行用のバッグと靴を選んでいました。
 ぼくはいつもの癖で、Mの引き締まった太ももに手を這わせていました。
 ときどきスカートの奥の突き当たりを触るとMが小さく声をだすのがとても可愛い。

 今日のMは少し元気がないようでした。
 低気圧が接近している影響かもしれません。
 日帰り温泉で暖まって、そのままおうちに送り届けてあげることにしました。

 温泉まで車を飛ばして行きました。
 この温泉は肌によいので、Mもお気に入りです。
 一緒に入れないのが残念ですが、大人の男はそれを我慢しなければいけません。

 湯上りのMはナチュラルでとてもセクシーでした。
 銀座やパーティーにおけるパキッとしたMも好きですが、アンニュイなMもたまりません。
 自分は本当にMが好きなんだなと思いました。

 予定どおり、Mをそのまま車で送り届けました。
 明日は大雪、クラブの帰りに一緒に帰る予定です。
 早く元気になるといいね。

 ぼくの大切なM。

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ぼくってMのなあに?

 「コパパかな」(プアなパパという意味らしい)

 クラブが終わって銀座帰りのMとさきほどBarで合流した。
 シャンパンとパスタで食事をしているMに聞いてみた。
 同じ質問を半年前にしたときは、

 「チョイ彼かな」

 それに比べれば少しは出世したのだろうか。
 でも、どちらも吹けば飛ぶような頼りないポジションです。

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2005.03.02

M、ぼくのどこが好き?

 「強引なところ」
 それだけ?
 「スーツがかっこいい」
 それから?
 「お酒が強いところ」
 他には?
 「……、ワインが一緒に飲めるところ」
 そういうんじゃなくて、他にないの?
 「……。」
 それだけなの!?
 「え、えっと、……」

 スーツを着た強引で酒飲みのおやじなんて、新橋あたりにいくらでもいるじゃないか。(ぷんぷん)

 クラブに同伴する途中に交わしたこの会話をクラブでテーブルに挨拶にきたマスターにした。
 「そりゃないでしょ、他にいくらでもあるでしょ?」と、マスターがMをたしなめる。
 「えっと、……、歩くところも好き!」と、得意そうにこたえるM。

 フォローになっていません。

 二人になったときにMがぼくの耳元でにささやく。

 「この前、ホテルで寝ているあなたを見て、Tシャツとパンツだけの寝姿も好きって思ったのよ」

 ちょっと出世したのかな。

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2005.03.01

プラトニックなデート

 今日はMとデートの日。昨夜から一緒にいたMと今朝出勤前にセックスしたばかりなのに、夕方にはまた霞ヶ関で待ち合わせ。Mは銀座のホステスはお休みです。

 「なんか裕福なアメリカ人のカップルみたい。毎日待合せをしてレストランで食事をしているね。
 「それでそのまま離れられなくなって一緒になっちゃうんだよね」

 車に乗り込むなりMが言う。そうなれるといいな。
 今日は港が見たいというMのリクエストにこたえて、プール越しにレインボーブリッジを眺められるレストランを予約しておきました。

 Mは白いスーツにMaxMaraのキャメル色のロングコートを羽織って現れました。
 このスーツは一見お上品に見えますが、スーツの下は胸とお腹の部分しか隠されていません。脇腹と背中は裸です。
 スーツのすきまからときどきMの引き締まった腰のくびれが見えてセクシーです。あとで触っちゃおう。

 Veuve Clicquotで乾杯して、ロブスターのグリルと伊達鳥のステーキのコースを注文しました。
 一番景色の良いテーブルを確保しておいたので、ゆっくりと景色を眺めながら食事ができました。
 「あなたの手配ぶり、素敵」とM。
 お褒めにあずかり光栄です。シャンパンが好きなMは終始ご機嫌です。

 帰りはGodivaのチョコレートを買って、cafeに立ち寄り紅茶を飲んで帰りました。
 たまには、こんなおだやかなデートもいいものです。
 その夜は久しぶりにぐっすりと眠れました。

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愛の一夜の決算書(その2)

 昨夜の顛末です。
 月初からいきなりきつかった。まっすぐ帰ればよかった。
 しばらくお昼は吉野家の豚丼です。

クラブ(42,000円)   21:30~24:00  接客モード
寿司(9,000円)     24:00~2:00  仲良し
タクシー(9,000円)             仲良し
ワインバー(6,900円)  3:00~4:00  仲良し
タクシー(1,000円)
ホテル(14,000円)    4:00~8:00  セックス、睡眠、けんか、セックス、仲直り
タクシー(2,000円)
--------------
合計(83,900円)

 Mのクラブは座って4万円、ボトルをいれると8万円、ちょっと騒ぐと12万円、今まで最高でも18万円。決して高いほうではない。
 Mが精一杯配慮してくれている。
 しかし、自分のポケットマネーで週2回飲みに行くのは正直結構大変です。他では遊べません。
 結局、3件あった行きつけのクラブのホステス達とはすっかり疎遠になってしまいました。
 Mとの関係が流動的だったときは、他にも二人の馴染みがいましたが、今はM一途です。

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2005.02.28

MからのSOS

 ちょうど今、Mから電話。

 「助けて欲しいの」

 2月は銀座のクラブもお客が少ないようだ。
 お客として店に来て欲しいとの事。
 これから、Mのクラブに向かいます。

 最近、M、ちょっと甘えてる。
 いいけど。
 可愛い。

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